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■【質問】 親に入隊を反対されています。

このブログの読者には、自衛官の方もたくさんいらっしゃいます。
今回の内容には、日々がんばっておられる自衛官さんたちの目に触れさせるのは申し訳ないと思うようなこともちょっと含まれているのですが……すみません。。


【質問】
予備自衛官補になりたくて受験希望書を提出しましたが、両親には入隊をよく思われていません。
両親を説得してくれませんか(笑)

【回答】
無理っす(笑)


説得は……したことないです。
自分がなによりされたくないことなので。
いろんな人の意見とか、考えを聞くのは好きですが。

この質問を頂いた方は大学生さん。
卒業後は小学校の先生になりたいそうで、こんな質問も頂きました。

「予備自補、予備自の経験は小学校教員としてどのように役立つと思われますか」

予備自(予備自衛官)の訓練は、災害とか有事とかで実際に招集されたときのためのものなので、小学校教員として「めっちゃ役立つ!!」ってのはないかなーと思います。
救急救命法とかは職業関係なく役立つと思いますが。
心肺蘇生法とか止血法とか教えてくれるので。
小学生はなにかとケガが多いので、特に止血法は役立ちそうですね。

あとは、「社会経験」、「人脈」という面でしょうか。
予備自にはいろんな年齢、職業、経歴の方がいて、普段会えないような人とじっくり接することができます。
訓練を担当してくれる自衛官さんとも、普段じゃなかなかそこまで深く関われないですし。

ですが、予備自補(予備自衛官補)の経験は、教育者となる方にとって、とてもとても役立つんじゃないかと思います。

自衛隊は国防のための組織ですが、同時に教育機関でもあります。
国防のためには、特殊な戦闘技術を習得しなければなりません。
そしてその技術は自衛隊以外のどこでも学ぶことはできないので、自衛隊自身が自衛官を教育しています。
自衛隊は、国防のプロ集団であると同時に、教育のプロ集団でもあります。

「自衛隊の教育」というと、銃や大砲、ミサイルの撃ち方だったり、戦闘機の扱い方だったり、格闘系の技術だったり、そういうのを思い浮かべがちですが、それだけではありません。
一番主体に置かれているのは、「人」そのものの教育です。
一国の防衛を担うに相応しい、「人」を作る教育。

私は、予備自衛官補で自衛隊の教育を受けて、「これは日本一の教育だ」と思いました。
これまで小学校、中学校、高校大学社会人……といろんな場でいろんな教育を受けてきましたが、そのどこよりも厳しい、そしてそのどこよりも温かい、熱心な教育を受けました。

具体的に、自衛隊とそれ以外との教育じゃ何が違うのか……ちょうど、MAMOR2月号(12月21日発売)で自衛隊の教育についての原稿を書いたので、そのときにたくさんの方に取材をしたり、自分でもいろいろ考えたりしたんですが、一番の違いはやはり「人」だと思います。
教育をする側、教官・助教を担当している自衛官の人格。

もちろん、小中学校だって高校大学だって、どの教育現場にも素晴らしい人格の方はいらっしゃいます。
でも、自衛隊と他の教育現場とで決定的に違うのは、「自分が教育をした人が、自分と同じ組織の仲間となる」というところ。

学校では、先生と生徒の関係性は、あくまでも先生と生徒。
「社会」という大きな括りでは「仲間」となりますが、その全員が密な仲間にはなりません。
でも、自衛隊は違います。
自分が教育をした人は、互いに命を預け合うほど密な仲間となります。
人格的にも、技術的にも、命を預けられるくらいにまで、人を育てなければなりません。

そりゃ、教育も熱心になりますよね。
学校教育でも熱心な先生はたくさんいますが、自衛隊では教育そのものに自分の命、本人の命、家族の命、国民の命、たくさんの「命」がかかっているので、もう比べられないほど熱心です。
本能的に熱心にならざるを得ないというか。

だから、自衛隊の教育はほんとに厳しいし、ほんとに温かいし、「人間同士のガチのぶつかり合い」なんです。
ひとことで言えば、「愛に溢れている」という感じの。

「愛」って言葉使うと、とたんに胡散臭くなるから使いたくないんですけど、でも他に適当な言葉が見当たらないんですよね。
喜怒哀楽、すべてを含んだ人への情……という意味での「愛」。
教育にあたる自衛官さんは、その使命をちゃんと分かってるから、本当に「人」が優れています。

予備自衛官補は、あくまでも「予備自衛官」を育成するための教育なので、常備の自衛官さんが受ける教育よりはやはり少し優しい感はあるかなーと思います。
でも、予備自衛官補レベルでも、「自衛隊の教育」を受けることは、将来自らが教育者となる方にとって、とても大きな糧になると思います。

で、こちらの大学生さんからはもうひとつ質問がありました。
「予備自衛官補受験をよく思っていない両親の意見を、どう思われますか」というもの。

ご両親の意見は、

「自衛隊は国家と自分たちを守るだけで国民を助けない」
「あたご事故の際も漁民を助けようとしなかった」
「自衛隊は我々を苦しめる政府の味方だ」
「いざとなったら予備自衛官が真っ先に戦地に送られるに決まっている」
「先生という夢があるなら寄り道するな」
「人殺しの訓練を受けて小学校の先生になってほしくない」

で、大学生さんがいくら説明をしても、「お前は甘い」と返されるだけとのこと。
そこで、「自衛隊の最高指揮官は総理大臣であることからも、両親の言うことにはたしかに一理あると私は思うのですが、岡田さんはどう思われますか」との質問でした。

私も同様に「お前は甘い」と言われてしまうかもしれませんが、そして知識人でもなんでもない、「ただ、予備自衛官をやっていて、仕事でも自衛隊にちょいと関わっている」というだけのイチおばはんが個人的に思うところ……としてお読みください。


■自衛隊は国家と自分たちを守るだけで国民を助けない

東日本大震災、その他災害派遣、国際緊急援助隊、などなどの活動を見ても、やはりそう思われちゃうんでしょうか。
災害派遣は「救助」、「復興」が目的なので、戦争とはまた違いますが、戦争も同様に「国民の生命・財産を守る」ためのものです。
いや、戦争は最終手段であって、国民の生命・財産を守るためには戦争以前にやれることはたくさんあるでしょうから、そこは外交だなんだでがんばって頂いて、それでもどうしても……の結果として起こってしまうことで、というかほんっっっっっっっっっっっと~~~にそんなことになって欲しくないですが。

戦争が起これば、もちろん自衛隊は国家を守ろうとすると思います。
国家がボコボコにされたら、国民の生命・財産が危険ですから。
自分たちもむやみやたらと死にに行くことはしないと思います。
自衛隊は自衛官のものではなく、国民のものなので、長年税金で培われた装備や技術、人材を無駄に消してしまうことはしないと思います。

災害派遣も戦争も、すべては「国民の生命・財産を守る」ためです。
それ以外の目的で、自衛隊が行動することはありえません。

もしそのとき、最高指揮官である総理大臣がとってもおかしな人で、「国民は死なせていいからオレだけ助けて♪ オレ最高指揮官だから自衛隊にこの命令を出す!」なんて言っちゃったら……という空想をちょいと巡らせてみましたが……。
どうなんだろう……。
自衛隊は「い や だ」って言う気がするなぁ。
いや、最高指揮官の命令なんだけど。
「い や だ」なんて言っちゃいけないんだけど。
まあでも前提が有り得ないことだからなぁ。
って自分でこの前提作っといてアレだけども。

自衛隊の最高指揮官は総理大臣ですが、自衛隊は総理大臣のものではありません。
自衛隊は国民のもの。
私たち国民がちゃんとした人を総理大臣に選んでいれば(日本は首相公選制じゃないですが)、私たち国民が政治にちゃんと関わっていれば、自衛隊は「私たち国民の生命・財産を守る」ために正しく機能すると思います。


■あたご事故の際も漁民を助けようとしなかった

すみません。
この事故についてなにかを述べられるほどの知識が私にはなく、また裁判も係争中ですので事実がどうであったのか、私には分かりません。
その前提でお読みください。

私には、陸海空自衛隊にさまざまな職域、役職、階級の知人がいて、その数は決して少なくないと思います。
もし、彼らがなんらかの事故を起こし、そして被害者が出たとしたら……。
彼らは必ず、救助活動を適切に行うと思います。
「事故」という精神が大きく動揺する中でも、必ず適切な行動をとると思います。

とはいえ、私も陸海空自衛官23万のすべての人を知っているわけではありません。
ひょっとしたら……中には……分かりません。

自衛隊は素晴らしい教育を行っている、と上に書きましたが、しかし不祥事はゼロではありません。
誤解を恐れずにいうと、多くの人間が集まった組織の中で、不祥事がゼロになることはあり得ないと思います。
人格を無視したロボトミーレベルの、もう「教育」とは呼べないような精神管理を行えば、「ゼロ」にすることは可能かもしれません。
もしくは、もみ消すか。
でも、そんなことはどの世界でも許されることではありませんし、武器を扱う自衛隊は、他のどこよりもそんなことはやってはいけません。

しかし、どの組織もそうだと思いますが、自衛隊も「ゼロ」を目指していますし、私も「ゼロ」に限りなく近づかなければならないと思います。
そしてその思いは、すべての自衛官に共通していると思います。
ひょっとしたら……中には……そうでない人もいるかもしれません。
私は陸海空自衛官23万のすべての人を知っているわけではないので。
すべての人に、このことについて意見を聞いて回ったことがないので。
でも、私が知っている自衛官は全員、不祥事を起こすような人ではありませんし、不祥事を許しませんし、例えどんな状況であっても救助が必要な場面を目の当たりにしたら、必ず救助を行うと断言できる人たちです。
そしてこのことは、「たまたま知人が全員そういう人たちだった」というわけではないと思っています。

ぜんぜん回答になってなくてすみません。。。。。


■自衛隊は我々を苦しめる政府の味方だ

自衛隊には敵も味方もいません。
自衛隊は、「国民の生命・財産を守る」ために任務を遂行する、ただそれだけの組織です。
「国民の生命・財産を守る」ために攻撃しなければならない集団がもしやってきたら、任務を遂行するためにその集団が「敵」となることはあると思いますが。

自衛隊が日本というひとつの国の組織である以上、日本政府の管理下にあります。
日本政府により、運用されます。
そして、その政府を運用しているのは、国民である「我々」だと思います。
政治のことはサッパリなので、政府が「我々」を苦しめているのかどうか私には分かりませんが、苦しめていようが優しくしていようが、自衛隊は「国民の生命・財産を守る」ために、任務を遂行します。


■いざとなったら予備自衛官が真っ先に戦地に送られるに決まっている

戦争は絶対に起こって欲しくありませんが、もしそういうことになってしまったら、自衛隊は「国民の生命・財産を守る」ために(何度もしつこくてすみません)戦闘行動をとります。
自衛隊が戦闘を行わなければならないというときは、「戦闘に失敗したら国民の生命・財産がヤバイ」という状況です。
そんな国民の命がかかった大事な大事な局面で、真っ先にへっぽこ予備自衛官が戦闘地域に送られるはずがありません。

あ、予備自衛官のみなさん、へっぽこ呼ばわりしてすみません。
でも、常備の自衛官と予備自衛官とを比べたら、体力、技術、組織力などなど戦闘に必要なすべての面において、常備の自衛官がはるかにはるかに予備自衛官を上回っていることは、自衛隊の一員である予備自衛官のみなさんが誰より良く分かっていると思います……よね?

戦闘は、誰でもひょいとできるものではありません。
「戦争したら人がたくさん死んじゃうし、もうじゃんけんで決着しようぜ」とかだったら誰でもできると思いますが。
まあ、そんな平和な状況だったら戦争なんか起きないと思いますが。

野球でもサッカーでもマラソンでもなんでも、日々練習を積んでいる選手がいます。
オリンピックとかの大事な試合で、そのへんの人をひょいと出場させたら負けちゃいます。
勝ちたいからこそ、いろんな選考会とかで日本代表として選ばれた選手が、世界大会に出場します。

戦闘も同じです。
任務をちゃんと遂行したい(というかできなきゃ国民がヤバイ)ので、日々訓練を積んでいる自衛官のうち、戦闘状況によって必要な部隊の人、技能を持った人が戦闘を担当します。
戦車を動かせるとか、大砲を扱えるとか、戦闘機を操縦できるとか、護衛艦でソナーが扱えるとか。
必要な技術・能力を持っていない人が戦地に行っても、邪魔なだけです。
任務失敗の可能性を高めるだけです。
国民の生命と財産がかかってるような状況で、失敗の可能性を高めちゃうような不必要な人間を送りこもうとする人はひとりもいません。

では、戦争が起こってしまい、予備自衛官が招集された場合、予備自衛官はなにを担当するのか。

「予備自衛官は、防衛招集命令、国民保護等招集命令、災害等招集命令を受けて自衛官となり、後方支援、基地警備などの要員として任務に就くこととなっている」
(防衛白書 平成23年度版 P398)

「戦闘」は戦地で展開されますが、人材は戦地以外でも必要になります。
戦闘地域に、ある部隊が行ってしまったら、その部隊が普段いる駐屯地や基地は人不足に。
そこで、予備自衛官が駐屯地・基地に入り、警備をしたり、戦地へ送る物資の準備などの後方支援を担当します。
予備自衛官の訓練でも、この後方支援を想定した基地警備訓練などが中心に行われています。

ただ、同じ予備自衛官でも、医師看護師などの医療関係者、外国語が堪能な人、その他土木や車両整備などの資格を持っている人は、警備とはまた違う任務を担当することもあるかもしれません。
(私はなんの資格も持っておらず、その辺の訓練を受けていないのであまり良く分かりません……すみません)

そして、「即応予備自衛官」はまた別です。
が、ここでその説明を始めるとまた長くなるのではしょります。

戦闘は、他のいろんなお仕事と同じようにプロがやるものです。
プロしかやれません。
自衛隊には、そのプロがたくさんいて、そして彼らは日々その技術・能力を上げるために訓練を重ねています。
「いざというときには、自衛隊は高い能力で戦闘を行うことができる」ということを身を持って示すことで、新たな戦争や紛争を抑止しています。


■先生という夢があるなら寄り道するな

これは個人個人によって考え方が分かれるところだと思いますが、私は「寄り道じゃんじゃんしようぜ!」と思っています。
夢の実現のために要する努力や時間に、支障をきたさない範囲だったら。

お仕事によっては、10代の若いうちからどっぷりその世界の修業をし、日々その道のみを見て努力をし続けなければいけないというのもあると思います。
大学時代も、脇目もふらずに常に学業に邁進しなければならないような道もあると思います。

でも、小学校の先生には、いろんな世界を知っていて欲しいと思います。
自衛隊じゃなくてもどんな分野でも。
数学の問題の解き方をただひたすら教える、というような大学受験予備校の先生だったら別ですが。

子供は先生が大好きです。
先生が話してくれたこと、教えてくれたことだけでなく、先生の持っている世界すべてを心と体全体で受け止めます。
先生の持っている世界が広ければ、それだけ子供の世界も広がるんじゃないでしょうか。

私が小学校3年生のときの担任の先生は、ギターがとても上手でした。
音楽の授業は、先生のギターに合わせて歌っていました。
3年生のときは、音楽の時間が大好きでした。
先生は、大学時代にバンドをされてたそうで、ステージに上がったときの緊張感や演奏が受け入れられたときの喜びなんかを楽しそうに話してくれました。

そこで私も影響を受けてギターを……ということはありませんでしたが、今でも人前に立ったりとかで緊張するたびに「ああ、先生が人前で緊張するのは当たり前でそれはちっとも恥ずかしいことじゃないって言ってたなぁ」とか思い出して、ちょっとリラックスできたりしています。

あ、話がそれました。

教員免許の取得や採用試験など、先生になるための努力、時間はたくさん必要だと思いますが、支障をきたさない程度に、世界を広げる寄り道はしてもいいんじゃないかなーと思います。


■人殺しの訓練を受けて小学校の先生になってほしくない

「人殺しの訓練」という言い方は好きではありませんが、まあ戦闘技術の訓練を行っているので人殺しっちゃあ人殺しなんでしょうか。

人は誰でも自分を殺されたくないし、人を殺したくありません。
それは自衛官も同じです。
「自衛官」というと、なにか特殊などてらい人を想像する方もいらっしゃいますが、みなさんフツーのおにいちゃんおねえちゃん、おっさんおばはんですよ。
くだらないお笑い番組で笑い転げりゃ、失恋で泣きもします。
タンスの角に足の小指をぶつけて悶絶もすれば、マヌケな顔で屁もこきます。
みなさんと同じ、フツーの人です。

ただ、国防という職業に就いているだけで。

私は、自衛官は人殺しの訓練をしているのではなく、人を守る訓練をしていると思っています。
「言葉のすり替え」と言われるかもしれませんが。
事実、そうだと思っています。

私は予備自衛官で、銃を扱う訓練なんかを受けています。
もし万万が一のことが起こって、なにかの状況で敵を殺せと言われれば、引き金を引きます。

……言うのは簡単ですが。
すっっっっっっっっっげー勇気いりますけど。
「勇気」じゃないな。
なんだろう。

いくら、自分の目の前にいるのが日本の安全を脅かす人物で、国民の生命と財産を損なう人物で、法的に問題のない命令のもとで撃つ、となっても、やっぱり「人を殺す」ってのは……やりたくないです。

正直に言えば、逃げたいです。
私の身の安全がどれだけ保障されていようが、逃げたいです。
危険だから逃げたい、というんじゃなく、逃げたいです。

殺したくないですよ。そりゃ。
向こうにだって親はいるだろうし、愛する人だっているかもしれない。
そこまで考えなくても、自分の撃った弾で誰かが死ぬ……ただそれだけで絶対イヤです。
逃げたいです。

でも、私は予備自衛官です。
招集がかかれば「自衛官」となります。
国民の税金で手当てをもらい、税金で作られた場所で訓練を受け、税金で作られたごはんを食べています。
国民の生命と財産を守るために。
そのために、引き金を引かなきゃいけない状況になったら……。

言ってしまえば「人殺し」ですが、フツーの人が「人殺し」になるの、すごくすごく難しいですよ。
でも、別に自衛隊じゃなくても、家に強盗が入って来て我が子が殺されそうになったら、私はその強盗を殺せる人でありたいです。
もちろん、殺さずに生け捕るのがいちばんですが。
私にそんな力はありません。
武器なしで殺せる力もありませんが。
どうしよう。
がんばろう。

「殺す」って言葉をこんなに書いたの、初めてです。
ほんと、いやな言葉ですね。


以上、あくまでも私個人としての意見です。

大学生さんがこれからご両親を説得できるかどうか分かりませんが、防衛省HPにいろいろなパンフレットがありますので、ぜひご一緒に見てみてください。
ちなみに私のオススメは東日本大震災パンフです。

閲覧用(PDF:2MB)
印刷用(PDF:5.9MB)

他にもいろいろありますので、ぜひどうぞ。

そして、ご両親がもしお嫌でなければ、駐屯地や基地で行われているイベントにもご一緒に足を運んでみてください。
イベント開催は、各都道府県の地方協力本部に問い合わせれば教えてもらえると思いますし、ネットでも情報は探せます。

それでも理解は得られないかもしれませんが、同じ反対をされるにしても、知れることは知って頂いた上での方がいいですよね。

世の中にはたくさんの人がいて、それぞれに別の脳みそを持っていて、それぞれにいろいろな考えがあります。
すべての人が、同じ考えを共有することはできません。
それは、家族でも同じこと。

生み育ててもらったご両親には、誰より自分のやりたいことを理解して欲しい気持ちはあると思いますが、例え親子であっても脳みそは別々のものです。
無理に説得しようと、ご自身の意見を押し付けずに、ご両親の考えも聞きながら、ご自身のやりたいことを貫いてください。


君は君、我は我なり。されど仲よき
(武者小路実篤)


いい言葉ですね。
私はこの言葉を聞くたびに、「んなもん無理だろ」と思うんですが。
ま、「仲よき」までは行かなくても、変に波風立てずにいろんな人と一緒に過ごせていけたら。

大学生さんの予備自衛官補合格、そして小学校教員の夢を応援しています。
先生という職業と、予備自衛官との両立は大変だと思いますが、できれば長く予備自衛官も続けて頂いて、いつかどこかの訓練でお会いできるのを楽しみにしています。

ああ、今日のブログ、過去最高の長さじゃなかろうか。
最後までお読み頂いて、ありがとうございました。
お疲れさまでした。
(お疲れついでに、最後まで読まれた方は下の「拍手」ボタンをクリックして頂けると嬉しいんですが……。いや、こんな長文を最後まで読んでくれる人がどんだけいらっしゃるのかなーと……。長々と読ませた上にお手数すみません)


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■コメント

■Re: 【質問】 親に入隊を反対されています。 [金は紅]

岡田予備士長のお答えが全てを言い尽くしておられると思います。私も全面的に同意します。
その上で敢えて、予備自衛官補志望の、小学校の先生を目指す学生さんへ。

ご両親に下記の質問をしてみて下さい。
・交通事故の瞬間に遭遇した時に、横目で通り過ぎた事はありませんか? 目前で血を流して苦しんでいる人がいても知らん顔でいられますか? ご家族の事故でも同じですか?
・昼間、空身で電車の座席に座っている時に、ご両親自身の父母(学生さんから見れば祖父母)と同年輩の高齢者の方が、目の前でふらふらしながら立っていても、眠らずに座っていられますか?

ご両親がどのようにお答えになるにせよ、学生さんがそれに同意・納得されるのであれば、ご両親の助言に従われるのが良いと思います。

長くなりついでに・・・、
神戸の震災の時、私は大阪北部某所にある某社の本社勤務でした。
当日、本社に出勤できたのは約300人中の十数人。定時までに退社指示があり、帰りのタクシーの車内から見つけたのは、伊丹へ飛んで来たクリームブルーの輸送機でした。
胴体の腹側を見上げながら、「これで神戸の人が助かる……」と思ったのを今も覚えています。あの時ほど、うるさいはずの飛行機のエンジン音を頼もしく感じた事はありません。

『自衛隊の力にすがりたい』と思った経験が身近にあるか否かが、自衛隊の見方を決めている気がします。

■感謝 [質問者K]

今回質問いたしましたkです。とても真摯で丁寧なご回答本当にありがとうございます。

子供たちを守れる強さや知識や技術を身に付けたい。
色々な方と知り合って話を聞き、視野を広げたい。
日本一の教育を体験し、学校教育に活かしたい。

『おひとりさま自衛隊』で予備自衛官補を知った時点でなんとなく感じていたことを、明確にしていただいた気がします。

私は予備自衛官補をよりよい教員になるための「人生経験」として考えていますが、それだけではありません。幼い頃から戦車や戦闘機が大好きで、自衛隊もあこがれの存在でした。今でも自衛隊スゲエ!なコピペを読むのが大好きです。自衛隊の方々を心より尊敬しています。

だから自分の目標への「人生経験」として、幼い頃からの「夢」として、予備自衛官補は一石二鳥の素晴らしい制度だと思っています。やはり諦めることはできません。

憂鬱で先延ばしにしていた両親への報告をしてきます。岡田さんの言葉を大いに参考にさせていただきます。

ちなみに私はギターが弾けるので、余談の部分でも岡田さんには励まされた気分です(笑)

本当に感謝いたします。こちらこそいつか岡田さんにお会いしたいと思います。ではいつか、駐屯地で!

■金は紅さんへ [k]

アドバイスをありがとうございます。現役自衛官の方でしょうか。

昔から自衛隊に憧れていたため、大学で阪神大震災と自衛隊をテーマに演劇の脚本を書いたことがあります。おっしゃるような自衛隊の頼もしさを素人なりに表現できたかなと自負しております。しかし当時は幼く被害の少ない地域にいましたので、実体験をしておりません。ぜひ金は紅さんに見ていただいて、評価をいただきたいですね。

しかし、私の理解力が足らず、せっかくくださったアドバイスの、意図がわかりません。なぜ「どんな回答でも私が同意するなら両親に従うべき」なのでしょうか。申し訳ありません、教えてはいただけませんか。

■自己犠牲の精神を身につけるべし [忠犬 太郎の飼い主]

昨日正式に予備自衛官に就任した者です。
岡田さんの回答、同意します。
私から一言補足します。
日本国民が全員一度自衛隊に行き身につけるべきなのは自己犠牲の精神です。昔は多くの人でこの自己犠牲の精神が旺盛だったのが、戦後教育の弊害か、この精神が大きく薄れたと思います。
教職員は本来生徒の身を預かる責任の重い仕事ですし、本来責任と言うものを子供達に教える立場です。
その中で、先生ご自身が自己中心的であって良いでしょうか。極端な話(でも実際に過去あった話)、学校に刃物を持って子供達に襲い掛かろうとする奴が現れたとき、先生は生徒を放って逃げて良いものでしょうか。先生には生徒の安全を守る義務と責任があります。自らの危険は省みず、使命を全うする精神が問われると思います。そこまで極端な話でなくとも、モンスターペアレントと向き合うときに、「面倒くさいから適当にやり過ごそう」と考えるのか、子供の事を真剣に考えて親に真正面から物を言うのか、全然違う行為だと思います。本来の職務を考えれば後者を選ばないといけなく、またそれを支えるのは自己犠牲の精神だと思います。偉そうに言っておりますが、私もまだ未熟です。しかし、予備自補の訓練で仲間を見捨てない事を教えられ、実践し、そこにわずかながらも自己犠牲の精神を学ぶ事が出来ました。
以上

■Re: 【質問】 親に入隊を反対されています。 [森のくまさん]

私は今年の受験を決めた者です。
私も質問者kさんと同じように、今回の受験では親に良い顔はされていません。
地方本部の目の前で育ち、自衛隊のお兄ちゃん達をいつも見て
育ったお陰でしょうか、就職は自衛隊を希望していたのですが、
一人っ子の上、心配症の両親から泣きつかれ自分の夢を諦めました。
それ以来、何事も一生懸命になれません。
たぶん、数年でも所属していれば違っていたのでしょう。
今春に保育施設のへ移動が決まりました。
私も子どもの命を守らなくてはいけない立場になったのです。
東北の保育園の先生達のように私は子ども達を守れるのだろうか?
私は子どもたちをほったらかして自分だけ逃げだしそうで怖いのです。
自問自答をているうちに予備自衛官補という制度を知りました。
ここで私の弱い心を鍛えて貰おう!小さい頃からの夢を
ちょっでも叶えようと考え、受験を決めました。
衛生乙での受験ですので、訓練は1年のうち5日ですし、
きちんと話せば分かってくれると思います。

>「どんな回答でも私が同意するなら両親に従うべき」
とは、私の解釈なのですが、
あなたは親の同意の元に人生を歩むのですか?
自分の人生は自分のものです。親の人生ではありません。
私は親の言うままに人生を歩み、後悔をしています。
叔父も兄が亡くなって商売を継がなくてはならなくなり
教師の道を諦め大学を中退しました。
卒業だけはしたかった様です。商売は成功していましたが、後悔ばかりで
結局はアルコールに逃げて亡くなりました。
その叔父は子ども達には自分と同じ道を歩ませたくないと言い、
好きな職業に就かせてました。
親は自分の考えを子どもに押しつけるのは違うと思います。
明らかに間違った道の場合は反対してもかまいませんが、
それ以外は見守るのか親の務めではないのでしょうか?
あくまで個人的な解釈ですが。

今回、この質問を拝見する事が出来て、とても嬉しく思います。
春に向けて頑張っていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

■Re: 【質問】 親に入隊を反対されています。 [金は紅]

質問者Kさんへ

私の舌足らずで抽象的な表現のため、誤解を招いてしまった事をお詫びします。頂いたご質問にお答えします。

Kさんは、ご自分の希望や理想に忠実であろうとして、予備自衛官たる教職員を希望されていますが、Kさんとご両親のお考えがかけ離れている様に思いました。
そこで、Kさんとご両親のお考えやご意見の共通点・相違点をはっきりさせ、相違点はKさんがそのように克服するか、具体例に即してみたらお考えになればよいのでは? と考えてあの質問を考えました。

先日の震災における災害派遣も、予備自衛官の災害招集も、海外への派遣任務も、銃や護衛艦の有無を抜きにすれば、私の質問のような事例に置き換えられるのではないかと思います。

ただ、「血は水よりも濃い」と言います。
ご自分の理想よりも親子の情に引かれる部分の方がより強いのなら、それも正しいと思います。

なお、老婆心ながら、自衛隊に対してKさんのご両親に若干の誤解があるのではないかと思われますので、私の理解している範囲で説明させて頂きます。

「自衛隊は国家と自分たちを守るだけで国民を助けない」
「自衛隊は我々を苦しめる政府の味方だ」
「いざとなったら予備自衛官が真っ先に戦地に送られるに決まっている」

⇒ご両親は旧日本軍と自衛隊を混同なさっておられるのではありませんか?
旧帝国憲法では国家の主権は天皇陛下にあり、軍隊の指揮権(「統帥権」)も行政権や司法権とは別個に天皇陛下の直下にありました。
軍隊の行政機関として陸軍省・海軍省、指揮命令系統及び行動部隊として参謀本部・海軍軍令部があり、各組織の長は全て現役の軍人が就きました。また、陸軍大臣・海軍大臣は内閣の一員であり、天皇陛下を軍事面で補佐しました。軍部大臣は軍内部の推薦者から選ばれるのが慣例で、辞職者の後任推薦を拒否されると内閣総辞職となる為、昭和期の陸軍はしばしばこの手で政治を引きずり回しました。
他に、旧帝国憲法では、天皇陛下は「勅令」を定める権限があり、国会の議決による法令と同じ効力を持ちました。
これらの結果、主に陸軍が天皇陛下の持つ『統帥権独立』を隠れ蓑にして部隊を動かし、なし崩し的に戦争に進んでいきました。

日本国憲法では国家の主権は国民にあり、自衛隊の指揮権は国民から選ばれた国会議員である総理大臣にあります。
自衛隊の行政機関として防衛省、その下に行動部隊として統合幕僚監部・3自衛隊があり、防衛省の長は文官の国会議員、各行動部隊の長は全て現役の自衛官が就きます。また、防衛大臣は内閣の一員であり、総理大臣によって指名されます。辞職者の後任は総理大臣によって指名されます。
指揮権をもつ総理大臣から出動命令がなければ、訓練以外の行動を自衛隊が単独で行う事はできません。
自衛隊の指揮権をもつ総理大臣も何らかの形ですべて国会のチェックを受ける為、法令上の根拠がない行動を総理大臣が出す事は自衛隊にあり得ません。

最後に、テロリスト以外で人殺しの訓練を受けた殺人犯って今の日本にいるのでしょうか? 自衛隊出身者の殺人犯は過去に何人いるのか、ご両親がご存知ならご教示下さい。
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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

>>質問大募集!!







岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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