■歩調

クリスマスパーティにお呼ばれしてきました。
ワイン頂いたらあとはもっぱら子供の相手。
5歳の男の子。
一緒に折り紙を折ったり、せがまれて絵本を読んだり。
朗読苦手なんだよ……。
たどたどしく『はれときどきぶた』を読んでたら、案の定「もういいや」と途中で飽きられました。

私がトイレに入ったら他に相手してくれる大人がいなくて寂しかったらしく、外からドアをゴンゴン蹴りまくり。
ので、「あかーん!!」と怒鳴ったら、蹴る音が止み、「あかんってなに? いけないってこと?」と声が。

そうか。
ここは東京だったな。
東京だと、叱るときの「あかん」はなんて言うんだろう。
地元だったら「いかん!」とか「いけん!」だったけど……。
「いけない!」じゃ怒ってる感じしないよな。
「ダメ!」とか?

一服しに外に出ようとしたら「僕もついていく」と。
「じゃ、一緒に行こう。でも車とか危ないから、おばちゃんの言うこと良う聞いてね」
と言ったら
「そういうときは『ようきいてね』じゃなくて『よくきいてね』って言うんだよ」
と返されました。

ちきしょう……。
5歳児に日本語教えられてるよ……。

外に出たら出たでじっとしてるわけがなく、車道に出ようと走り回り。
ま、大人に付き合わされてずっとお部屋にいたから動きたくてうずうずすんだろうなぁ。

でもさすがに危ないので、
「あかーん!!……じゃなくて……えーっと……」
ともごもごしてたら
「『あかん』は『いけない』って意味なんだよね。だったら『あかん』もいい言葉だよね」
と返されました。

ちきしょう……。
5歳児に諭されてるよ……。

でもすっかり懐いてくれて、駅までの帰り道は一緒に手をつないで。
んでもやっぱり真っ直ぐ歩いてくれず、飛んだり跳ねたり縁石で平均台やろうとしたり。
結構車の通りがあるのでさてどうしたものか……と一考。

「あのさ、おばちゃんね、歩くのが超スピードアップする呪文知ってるんだけど教えて欲しい?」
「うん、教えて!」
「じゃ、歩きながらおばちゃんと同じこと言ってね。左足から出して……せーの、〝イチ、イチ、イチニ!〟」
「イチ、イチ、イチニ!」

〝イチ、イチ、イチニ!〟と掛け声をしながら一生懸命歩く男の子。
しかし2分ほどで飽き、そろそろ限界が……。

「んじゃさ、もういっこの呪文ね。今度は出す足の名前。〝左、左、左右!〟」
「ひだり、ひだり、ひだりみぎ!」
「っだーり、っだーり、だりっみっ!!」
「っだーり、っだーり、だりっみっ!!」

2つの呪文を唱えるのに夢中で、駅までの後半は真っ直ぐ歩いてくれました。
男の子にも「これ、歩くの超早くなるね!」と喜んでもらえました。

自衛隊の歩調はこんなとこでも役に立つんだなぁ。
この日唯一の自分グッジョブでした。


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プロフィール

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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