■「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3

「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ

アメリカの自衛隊
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-281.html

ジャパンミリタリー
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-282.html

自衛隊が使うべきは「大佐」か「1佐」か?!
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-283.html

「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その1
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-290.html

「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その2
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-292.html

いよいよラストです。
(の予定)

今回は、「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズの総まとめ。

上記リンク先にも書いてきたように、岡田の結論としては

○階級呼称(「1佐」にするか「大佐」にするか)も、「自衛隊」という名前も、変えても変えなくてもどっちでもいい
※ただし超個人的な感情としては現状に愛着ありすぎ
○でも「自衛隊」の英語表記「Japan Self-Defence Forces」は変えようよ

です。
まあ、「Japan Self-Defence Forces」という表記にも愛着はめちゃめちゃあるんですけどね。
でも、これはちょっとやっぱ変えたほうがいいんじゃないかと。
詳しくは「ジャパンミリタリー」で書いたのではしょりますが……。

「自衛隊は軍か軍じゃないか」。
これまでにも繰り返されてきた問答ですが、これはただ単に「名前に軍が付いてるかどうか」ではありません。

自衛隊は、「我が国を防衛することを主たる任務」としており、「国内」ではなく「国外」にベクトルが向く組織です。
なので、「自衛隊は軍か軍じゃないか」というよりも、「自衛隊が国際的に軍と認識されてるかされてないか」だと思います。
で、現状どうなのかというと、「ジャパンミリタリー、アーミー、ネイビー、エアフォース」としか認識されていません。

自衛隊は、国際的な任務で世界各国の軍と一緒にお仕事をしています。
世界が「これは各国軍がやること」としているお仕事を、日本は自衛隊が担当しています。
「世界の各国軍のひとつ」として、自衛隊が任務を行っています。

また、世界各国には「駐在武官」がいます。
駐在武官とは、ざっくりいえば「大使館に勤務する軍人」のことです。
日本にある各国の大使館にも、それぞれに駐在武官がいます。
そして各国にある日本大使館では、これを自衛官が務めています。
(自衛官の場合は、「駐在武官」ではなく「防衛駐在官」と呼んでいます)
各国で行われるレセプションなんかでは、その国の大使館に勤務する各国の駐在武官が集まることがありますが、自衛隊の防衛駐在官も「各国の駐在武官のひとり」として参加します。

そして、各国軍の学校には交換留学制度がありますが、自衛隊も同様です。
防衛大学校や陸海空の幹部学校、統合幕僚学校では、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ルーマニア、韓国、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インド、インドネシア、モンゴル、ベトナム、ラオス、カンボジア、東ティモール……といった国の軍から軍人の留学生を受け入れていて、また防衛大学校、幹部学校、統合幕僚学校からもこれらの国の軍の学校や、イタリアにある「NATO国防大学」に自衛官を留学生として派遣しています。
各国軍の学校やNATO国防大学には、さまざまな国の軍から留学生がやってきていて、自衛官もその「各国軍からの留学生のひとり」として学んでいます。

軍同士、軍人同士の国際任務、国際交流のあらゆる場に「日本代表」として存在しているのは、自衛隊であり自衛官なんです。
そして世界は自衛隊、自衛官を「軍」、「軍人」として扱っています。

世界は、自衛隊を「ジャパンミリタリー、アーミー、ネイビー、エアフォース」としか認識していません。
正式名称を知っている人でも、「Japan Self-Defence Forcesという軍」としか認識していません。
日本人がどう思ってようが、どういう憲法を持ってようが、自衛隊は「軍」としか認識されないんです。
「自衛隊は軍じゃない」と言っているのは、世界で日本人の一部(大部分?)だけなんです。
(あとは「意図」を持ってる人が「軍じゃない!」とあえて言ってるくらいでしょうか)

いくら本人が「私ってすごい変わってる人じゃないですかぁ」って言っても、周りからは「いや、ものすごくフツーですよ」としか認識されないんです。
「強いて言えば『変わってる』と自分で言うところが変わってますね」と。

なので、「ジャパンミリタリー」で書いたような現状だと、やっぱ英語表記は変えたほうがいいんじゃないかなーと。
「警備会社の人ですか?」ではお相手にも失礼ですし、なにより誤解を招きますし。

あと、「ミリタリー、アーミー、ネイビー、エアフォース」って表記だからって「侵略する軍だ!」ってのは世界の各国軍に大変失礼ですからね。
それこそ平和が崩れるような大問題に発展しかねないくらいのヘイトですからね。

日本がいくら「軍ではないんです。専守防衛なんです」って言っても、世界は「専守防衛の軍なのね」としか認識しないんです。
日本がいくら「こういう法制だから軍じゃない」と言っても、「そういう法制を持った軍」としか見られないんです。

だったら、専守防衛だとかそのへんをしっかり法制で定めて、「自衛隊はこういう組織だ!」というのをかっちり明確にしておいて、「自衛隊はこういうミリタリーなんです」としたほうがいいんじゃないかと。

国内(日本語)の呼び名は、なんでもいいと思います。
日本語として正しく、日本にふさわしいものを日本人で決めればいいと思います。
階級呼称も同じく。

でも、やっぱ英語表記は変えたほうがいいんじゃないかと。

……っていくら言っても、判断するのは自衛隊の中の人なので、私にはどうにもできないんですが。
自衛隊の中の人が「変えない」とご判断されれば、私も「了解!」とすんなり従います。

あ、「Japan Self-Defence Forces」って表記を変えるのに、法的な手続きはいりません。
というのも、「自衛隊の英語表記はJapan Self-Defence Forcesです」と定めた法律が存在しないんです。

じゃあどこで定められてるんだ?というと、「通達」です。

陸上自衛隊の中で、陸上幕僚監部から「身分証はこういう表記をするように」という通達がなされているんですが、その中(身分証)に「JAPAN GROUND SELF-DEFENSE FORCE」という文字があります。
航空自衛隊も同様。

そして、海上自衛隊では海上幕僚監部から「海上自衛隊の部隊、機関等における英語の呼称について」という通達があり、その中で「海上自衛隊:Maritime Self-Defense Force」と明記されています。

これは、陸海空各自衛隊のそれぞれ(陸上幕僚監部、海上幕僚監部、航空幕僚監部)が出してる「通達」です。
防衛省も外務省も内閣府も関知していません。
陸海空それぞれの組織の「決めごと」なんです。

なので、各幕僚監部が「変えま~す」となれば、そのまま変更されます。
……のはず。

まあ、なにか新しい法制を作って、自衛隊の英語表記を定めるって手もあるでしょうけど。
いずれにしても、そう簡単にはいかないんだろうなーとは思いますが。

そして最後に。

「『自衛隊』という名前は、変えても変えなくてもどっちでもいい」
※ただし超個人的な感情としては現状の「自衛隊」って名前に愛着ありすぎ

と書きましたが、「愛着」とは別の部分で
「『自衛隊』という名前は変えないほうがいいんじゃないか」
と思っていることがあります。

内閣府では、定期的に「防衛問題に関する世論調査」を行っています。
この平成26年度調査によると、「自衛隊に対して良い印象を持っている」と答えた人は92.2%でした。

でも、この「良い印象を持っている」がこんなに高い比率になったのは、最近のことなんです。
手元にある資料の中では、最も低いのが昭和47年度で58.9%。
グラフでは、昭和47年度の58.9%から徐々に徐々に右肩上がりで、平成24年度調査で初の90%超となっています。

今年、2016年は自衛隊創設から62年を迎えます。
この62年間、自衛官たちは「国民から信頼を得よう」と努力を続けてきました。

ご年配の元自衛官の方に過去のお話を伺うと、「自衛隊の制服を着て歩いていると石やゴミを投げつけられた」、「自衛官を続けながら夜間大学に通っていたが、学生たちに『人殺しは帰れ!』と門を塞がれた」、「子供が小学校の先生から『○○君のお父さんは人を殺す仕事をしています』とクラスメイトの前で言われ、泣きながら帰ってきた」、「自分が自衛官であることをできるだけ隠していた」といったことを本当によく聞きます。
みなさん、大変なご苦労をされてきたんだなぁと胸が詰まります。

でも、自衛官たちは日々の任務に向き合い、「国民から信頼を得よう」と努力を続けてきました。
そして、少しずつ信頼を得られるようになり、「自衛隊に対して良い印象を持っている」と答えた人が92.2%という高い比率になりました。

別に、「嫌われたくない」というわけではないんです。
もちろん、好かれると嫌われるでは好かれるほうがいいのは当然ですが、自衛隊は「嫌われたくない」という理由で「国民から信頼を得たい」わけではないんです。

自衛隊は、国民に信頼されないと任務ができません。
自衛隊がなにかの活動をしようとしても、「あんたたちは信用ならんから来るな!出て行け!」では守れるものも守れません。
危険なことが起こった時、国民を安全な場所に誘導しようとしても、「あんたたちは信用ならんから俺はここに留まる!」では守れるものも守れません。
国の平和を守り、安全を守り、国民の生命と財産を守るには、国民からの信頼が欠かせないんです。

もし、今後「自衛隊」という名前が変わってしまったら……。
国民は、今と同じように組織を見るでしょうか。
「防衛隊」や「国防軍」などになったことで、また一から信頼を得る努力をしなければならないようなことにはならないでしょうか。
これまで得てきた信頼を損なうことにはならないでしょうか。

……考えすぎなのかな。
自衛隊が「防衛隊」とか「国防軍」とかいう名前になっても、これまでのように実直にお仕事に向き合っていれば、国民は変わらず信頼を寄せるのかな。

……ってね。
ちょっと思ってるんです。

うーん、ほんと考えすぎなのかな。
どうなんだろう。
「防衛庁」が「防衛省」に変わったときは、特に変化はないように感じましたが。
まあ、これは「庁」から「省」ですけどね。

あと、名前を変えるとしたら結構お金かかりそうなのでそれもちょいと思うところではあります。
訓練や災害派遣で使う装具が揃ってなくて自衛官が自腹で買ってたりとか、トイレットペーパーが充分に足りてなくて自分で買ったトレペをトイレに持ち込んでたりとか……。
私物のトレペ片手にトイレ行く職場なんて自衛隊以外で見たことないです。とりあえず私は。
ってあたりを考えると、「名前変えるよりもこういうのにお金使って欲しいなぁ」と……これも超個人的な思いなんですが。

とはいえ、「名前」は組織にふさわしく、日本にふさわしいものであることがいちばんです。
変えるにしても、変えないにしても。

まあ、結局は中身だ中身。
組織の制度や運用、そして実態だ。
結局そこだよね。

……と、長々「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズやっときながら、こんな当然すぎるまとめで終わります。



※BLOGOSで本記事をお読みくださっている皆さまへ

いつもご覧くださいまして、ありがとうございます。
おかげさまでたくさんの方々からコメントを頂けるようになり、とても嬉しく楽しみに拝見しているのですが、多数のコメントすべてに目を通すことが難しくなってきました。

コメントの見落としを防ぐため、今回からコメント欄は私個人のブログ
岡田真理のほじくりコラム
http://okadamari.blog112.fc2.com/
に一本化することに致しました。

今後コメントを頂ける場合は、上記ブログのコメント欄に送信頂けますでしょうか。
大変お手数をお掛けして申し訳ありませんが、ご了承頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

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■コメント

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [某組織の元予備]

最後になってこんなこと書くのもなんですが
海兵隊の中に「遠征軍」というのがあります。
行動範囲は各師団より広く世界中どこでも行きます。
自衛隊も名前はそのままで、その中に「○○軍」みたいな感じで一つの部隊を編成し、国際的に動ける状態を作るのも良いのかもしれませんね。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [りくじ]

ある専門誌のコラムに、大変重みのある文章が掲載されていましたので、その一節を皆さんにご紹介いたします。岡田さんは既読かもしれませんね。
~よく、自衛官の「人生は?」と聞かれましたが、その答えは喜びや感動したことよりも、直接・間接はあるが、指揮官として部下を事故で殉職させたことで、業務事故も含め20名近くの葬送式で、無念の思いや流した涙の方が鮮烈で、いまでもその思いが強く残っています。あえてもう一つ付け加えれば、結局は国軍・軍人になることができず、自衛隊・特別国家公務員で終わってしまい、現場で軍人並みの職責を果たしている部下たちに名誉ある人生を与えることが出来なかったのが、無念、残念の思いとして残っています。~ 引用「軍事研究2016年4月号『空の防人』回想録最終回 -後輩に伝統継承を託して『退官』- 以上 

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [かも]

全くこの人はこの国の憲法の原理を解って居ないようだね。
この国の憲法の原理は、この国は軍隊を持たないという前提だ。
それでこの簡単な原理が理解できていないから、全く的外れな議論を繰り返している。憲法が禁じているから軍隊を持たないのではない。軍隊を持たないという戦略をとっているから軍隊は持たない。自衛隊は軍隊ではないと宣言しているから,自衛隊は軍隊ではない。外形がどう有ろうと,世界がどう見ていようとそんなことは関係ない。我が国の戦略として,自衛隊は軍隊ではないことを宣言している。それでも 自然権たる自衛権はあるし,国家が生き残るための正当防衛権もある。だから自衛隊はそれを行使する。正当防衛とは、防衛して生き延びて初めて成立する。防衛して生き延びることが出来なければ正当防衛権は成立しない。
筆者はそのこのとの理解が全く理解できていないようだね。
国防論をしっかり勉強しなさいな。では。ごきげんよう。

■ []

かもさん
この記事だけでなくアーカイブも読まれてはいかがですか?批判する時間はあるのになぜアーカイブすらも読まないのですか?もっとお読みになれば理解できますよ。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [かも]

大丈夫です。しっかり理解していますよ。友人には1佐自衛官もいます。中央アジアの砂漠地帯を丸腰で,500kmに亘って走り抜けたこともあります。終日走っても,対向車も追い越す車も追い越される車もない地帯です。もっていたのは僅かの水と食料のサバイバルキットだけ。こんなところで襲われたら,とてもじゃないが助からないなと感じながら走りました。そうやって襲われた日本人もいた地帯です。でもね、ピストルで武装したところで同じことですよ。こちらがピストルを持ち出せば,相手は小銃で襲ってくるでしょう。5人の護衛を付ければ,100人で襲ってくるでしょう。武力で守ることは出来ないのです。武力は単に,拡大再生産するだけだからです。日本が平和戦略を掲げて,戦後70年生き延びてきたことは世界中が知っています。だから日本人が地球上何処へ行っても安全なのです。それが平和戦略の真髄ですよ。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [チャオ]

(長文失礼)
自衛隊が世界から「軍」と見なされているのは当然の話でしょう。
日本においては、自衛隊しか軍に相当する組織が無いのだから。

だが、自衛隊が(国際的な概念による)通常の軍隊ではないことは、
憲法や自衛隊法、自衛隊の装備(他国の攻撃を目的とするする兵器や部隊
を持たない)などを見れば、議論の余地もない厳然たる事実。

歴代の政権もそう解釈しているし、
安倍政権も基本的には同様の解釈を継承している。

だから安倍政権は、この矛盾点を解消しようとして憲法改正を試みている。
(自分は反対の立場だが。憲法改正にではなく中身に対して)

安倍首相も「(自衛隊は)通常の観念で考えられる軍隊とは異なる」
としつつも、「自衛隊は国内では軍隊と呼ばれていないが
、国際法上は軍隊として扱われている。この矛盾を実態に合わせて解消
することが必要だ」と答弁し、これを口実に改憲しようとしている。

 ※念のために注釈するが、安倍首相が解消しようとしているのは
  名称ではなくて、中身(憲法)の方。

憲法改正の草案においても、新たに『国防軍』の創設をでっち上げ、
その中において、新たに審判所(軍法会議)を導入するなど、
自衛隊を一般的な軍隊へと変質させるようとしている。

貴方の様に『自衛隊は軍と見なされている→だから軍隊』と主張する者は、
日本国内どころか、安保法制賛成派の中にもほとんどいないほどの、
稀な意見であって、
(安保賛成派でさえ『軍と見なされている → だから軍として認めろ
 (軍に昇格させろ)』と主張している)

何も知らない一般人が言うのならまだしも、
自衛隊関係者がこういう主張をするのは、恥ずべきことだと思う。

下記のリンク先の記事でも読んで、何が問題になっているのか、
もっと勉強した方がいいのではないか?

※PKOの第一人者である伊勢崎氏の意見
ttp://blogos.com/article/143383/
ttp://blogos.com/article/117913/

※自衛隊法の不備に関する考察
ttp://blogos.com/article/113887/
(自分は、安倍政権の掲げる安保法制には大反対だが、こういった
 安全保障面を考慮した最低限の法整備にまでは、反対ではない)


後半部分の情緒的な考察については、はっきり言って考えすぎでしょう。

これは、前回の記事(災害派遣)の時にも感じたが、
過剰に感情移入しすぎて、勝手に自衛官の立場を想像して、
勝手にそれが真実であるかのように語っている様に見受けられる。

悪気はないのかもしれないが、元関係者だった自分の目から見ると、
予備自衛官の立場を利用しての印象操作のようにも映って、
あまり気分がいいものではない。

自衛官は、そこまでやわな存在ではない。

自分も、20年ほど前に2年ほど航空自衛隊に在籍し、
沖縄の離島(尖閣の近く)で勤務していたことがあったが、

自衛隊に対する地元住民の反感は非常に強く、隊内においても
『この地区は特に反感が強いから、近づかないように』
といった通知がでていたほどだった。

自分も、最初はそういった反感が強い事を知らずに、
うっかり自衛隊に反感を持った者が開いている理髪店に入って、
酷い目にあったこともある。
(後から知ったが、隊内の隊員にとっては、
地元の理髪店を利用しないことは常識の話だった)

 ※念のために補足するが、これは20年ほど前の、
  まだ戦争経験者の多くが健在で、アメリカによる占領の影響も
  残っていた頃の話であって、
  今はだいぶ事情が異なっているかもしれない。

  それでも、米軍基地の問題などを見た限りでは、
  依然として、軍隊や戦争に対する反感は根強いようだが。
  (因みに、今の自分は、この「反感」の方に共感している)

だが、そういう状況にあっても、
特にメンタルで傷ついたという話は聞いたことが無く、
『そういう人たちも居る』と理解したうえで、淡々と仕事をこなしていた。
(別に耐えている訳でも、憤慨している訳でもなく、
 そういうものだと割り切って)

はっきり言って、貴方の主張は、
自衛隊に対して特別な思い入れを抱いている外部の人間による
『過剰な同情』のようにしか映らない。


尚、今現在の自分の考えを述べさせてもらうと、
住民が、軍隊や戦争、武力による暴力を忌み嫌うのは健全な状態であって、
逆に自衛隊への人気が高まっている現状の方に、強い違和感を感じている。

国を防衛する上で、自衛隊は必要な組織だとは思うが、
それは、あくまでも「必要悪」としての存在であって、
無ければ無いに越したことはない。

なので、仕方なく自衛隊の存在を肯定するのならまだ理解できるが、
貴方の様に、自衛隊に対して特別な思い入れを抱いたり、
積極的に自衛隊を美化するような者に対しては、
はっきり言わせてもらうと、強い嫌悪感を感じずにはいられない。

■疑問 [一国民]

コメント欄への疑問。
①かもさんのコメントは、日本国内における「憲法論議とその限界」を明確に現していると思います。「国防を理解していない」との指摘は、残念ながら的を得ておらず、その発言自体が、【国内の憲法論議に国防を無理やり押し込めてしまう結果になるのでは?】と感じました。②空自に2年在籍し、沖縄でのご経験も記載して頂いた方、ありがとうございます。
只、岡田さんは現在の日本の国防や、海外で活動する自衛隊を目の当たりにしており、そこからの問題提起だと思います。
20年の歳月の経過とこれに伴う変化に目をむけるべきではないでしょうか。少なくとも、恥ずかしい発言では無いと思います。以上

■Re:疑問 [チャオ]

一国民さんへの返信。

海外で活動する自衛隊を目の当たりにしているのだったら、尚更疑問ですね。
自衛隊が一般的な軍隊とは異なるという事は、海外で活動している方ほど痛感していると思うのですが。
(特に、行動が制約された状態でPKO活動に従事している方など)

岡田氏の論調を見ていると、意図的にその点に目を瞑ったまま取材をしてきたか、あるいは、その事(PKO活動における制約など)が『自衛隊は一般的な軍隊とは異なる』という問題だと、気付いてないように見受けられる。

なので、岡田氏には失礼だが、問題を提起しているというよりは、勘違いしたまま持論を展開している様にしか見えない。


> 20年の歳月の経過とこれに伴う変化に目をむけるべきではないでしょうか

変化した事柄の種類や、どういう状態が望ましいと考えるかによって、捉え方も大きく異なってくるのではないでしょうか。

自分は、自衛隊はあくまでも日陰者(縁の下の力持ちという意図)として存在するのが望ましいと考えており、間違っても、称賛したり、羨望したり、イデオロギーを押し通すための道具として利用するべきではない(これは自衛官を美化して持ち上げる答弁を繰り返していた安倍首相に対して強く言いたい)と認識している。

だからこそ、最初のコメントでも『強い違和感を感じている』と指摘したのですが、更に詳しく言えば、

『国を守る為に、(現状では)自衛隊は必要だ』という当たり前の認識が広まって、自衛隊に対する謂れ無いバッシングが軽減された事は好ましいとは思いますが、

時が経つにつれて戦争で悲惨な目にあった経験が薄れていき、安易なナショナリリズム(武力を背景にした日本の影響力拡大への羨望)に根差した自衛隊賛美が広がっていく事や、

法整備が不完全なまま自衛隊の活動範囲が広がっている現状を憂うことも無く、逆に『自衛官は覚悟を持っているのだから当然』といった感覚で積極的に後押しして自己満足に浸っている連中(誇らしい気持ちに浸ることが目的の連中)が増えている事に対しては、強い不快感を感じますね。

岡田氏について言えば、先日の憲法9条に対するトンデモ解説や、日頃からのミーハー(自分にはそう映る)な解説を見ていると、どちらかというと後者の『自己満足に浸っている連中』の1人に該当するのではないかと、疑いたくもなる。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [かも]

さあどうでしょう。憲法論議の限界とは?実は、憲法に国防軍とうたった瞬間に,その軍隊は無制限に侵略する軍隊になります。どんんな条件を付け同じことです。戦争をしない軍隊など無いからです。全ての戦争は自衛戦だからです。軍隊というのなら,国益を守るために無制限の侵略をすると宣言する方が,誠実です。
お分かりですね。9条と自衛隊と日米安保条約があるから、この国は戦争をしない国として世界中から認知されて,中東のテロに怯えることもなく,たった5兆円の軽武装で凌いで来れたのです。トランプが大統領になれば,日米安保条約を破棄して,米軍を撤退させるかも知れません。どうしますか。自前の軍で中国に対峙しますか。この国は中国に絶対勝てません。圧倒的に集積度が違うからです。100発のミサイルを同時に撃たれればそれでこの国は終わりです。防御する方法がありますか。1000発のミサイルを撃ち込んでも,中国はびくともしません。何故なら,中国の政府は,中国人が,1億人死んでも驚かないからです。
 この国が軍隊を以てこの国を守れる方法を考えて御覧なさい。
 何も出来ないことに気づくでしょう。対中戦に勝てる方法を提案してくれたら,あなたを認めます。

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■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [かも]

追加です。岡田さん。あんたも専門家なら,軍隊に何が出来るかをしっかり考えてみませんか。例えば中国に対して軍隊が何が出来るか。この国が,信憑性のある抑止力を中国に対して持つことが出来るか。或いは日米同盟を持ってしても,例えば尖閣に対する中国の決意を覆すことが出来るか。アメリカが本気で,尖閣を守るために血を流す覚悟があるか。南沙諸島に於いてアメリカがしていることは,せいぜいおっかなびっくり領空侵犯をしてみせる程度のことでしかない。米軍が南沙諸島に爆撃するなどということがあり得ないでしょう。つまりそんなもんです。実は武力によって出来ることなどないのです。武力によって出来るのは,アメリカがイラクを攻撃したような、圧倒的格差がある攻撃だけです。先頃の外務大臣の訪中での中国の態度、ひどいもんでしたね。でも何も出来ない。自衛軍が何か出来ますか。やれるモンならやって御覧なさい、改憲も要らないし,自衛隊を軍隊と宣言し直すこともないのです。この国はとても上手くやってきたではないですか。それを捨ててどうするのです。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [kuma]

この手のお題は、面白い話が湧いてきますね、面白い!

kuma :かもさんジャンケンしましょ。
かもさん:いいけどチョキ・パーは無しルールでね。
kuma  :・・・・・・・・・・・・

レートが低い間はグーの出し合いでした、掛け金が貯まったある時
突然kumaがパーを出しました。

かもさん:汚いじゃないか!ルール無視だぞ。
kuma  :なに寝言言ってんの。掛け金払えよ

としか、私には思えない
 
東アジアの砂漠を走ったそうで、それは何よりでしたね
途中で出会った人に”日本が平和戦略を掲げて,
戦後70年生き延びてきたよねー”と言われましたか?
またね、いくら第3世界を旅行するといっても、拳銃はまずいでしょ
それってOUTですよ。

私も20代のころ日本国憲法が届かないところを旅したことがあるけど、
あなたの書いてることと180度違ってましたね。

彼女が専門家と言うことだけど、記事をいくつか読んでみたけど何の専門家かは
わからなかったですね、自衛隊の応援団って感じはしたけど。
ちなみに、かもさんあなたは何の専門家なのかな、興味わくねぇ。

■Re:「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章 その3 [kuma]

続きましてチャオさんへ
空自に2年いたってね、文面を読むと一般隊員のようだけど、
3年いなかったんだ、という事は1士で退職ということかな?
はっきり言うけど1任期ももたず退職した者に、OBを代表したような
物言いは、非常に気分が悪い。

自分なりに頑張った部分を、周りが評価して”ありがとう”という
当たり前の話ではないのかな。
何かというと”税金泥棒”と言われてみたり”お前たちは屑だ”
と叫んでいた、あの時代に戻したいてことで理解していいのかな。

次のお題の○○自衛権も面白いね!
支離滅裂な法律だから駄目だって言ってるね。
他の法律なら非常にまずいけど、これが国防にかかわるなら
非常に良い法律ではないの。
何しろどんな手段も取れるらしいから、
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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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