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■一休さん その1

一休さん。
正月早々竹の先にドクロ頭をぶら下げて「ご用心ご用意」と触れ回り人々をドン引きさせたあの一休宗純和尚ではなくて、アニメのトンチ坊主の一休さん。

「この橋渡るべからず」と言われてるのに堂々と橋の真ん中を歩いたり、「屏風の虎を成敗しろ」と言われて「じゃあまずこの虎を屏風から追い出してください」と返したりする屁理屈屋。
そして更には、哀れな貧乏人に助けを請われたからって桔梗屋さんとこに行き、あらかじめ中を水でびちょびちょにしておいた樽3つに米や小豆を山ほど入れてもらったのに、「あ、お金持ってくるの忘れちゃった♪」などとほざき、樽に入れた米小豆を桔梗屋さんに返し、樽だけを持って帰り、内壁に水分でへばり付いた少量の米小豆をかき集めて貧乏人に渡すという立派な窃盗までやってのけたりする。
かと思えば、将軍様に「思いやりを見せろ」と言われて重量感のある槍を持って行き、「おもいやり」などという素晴らしい駄ジャレまでかましてくれる。

「しかし濡らした樽に米を入れて返す」って、返した米は腐らないんだろうか。
もしこの米のせいで桔梗屋さんとこの米が腐ってったら窃盗どころの騒ぎじゃないと思うが。

そんな一休さんだが子供の頃は毎日欠かさず夢中で見ていた。
そんな中で忘れられないシーンが3つある。

ひとつめ。

あるとき、一休さんはいつものように托鉢に出かけた。
行く先々でお経を唱え、人々からお米をもらう。

と、その道すがら一人の子供に出会った。
聞けばその子はたいそう貧乏な家の子で、もう何日もろくすっぽものを食べてないと言う。
ひもじい目で一休さんが集めた白米を見つめる子供。

そこで一休さん。その子のあまりの哀れさに、その日に集めたお米を全てあげることにした。
喜ぶ子供。
親まで出てきて「ありがとうございますありがとうございます」と涙を流して大喜び。
「いいことしたな」と得意気にお寺へと帰る一休さん。

しかし安国寺では当然、手ぶらの一休さんを見た和尚様に「托鉢はどうした?」と問われる。
「かくかくしかじかで子供にあげました」と説明する一休さん。
「ボクえらいでしょ♪」と。

しかし和尚様から放たれた言葉は

「かぁ~~~~~~つ!!!!」

と、ハゲ頭が怒髪天を衝かんばかりのものだった。
「えぇぇぇぇぇぇぇ~~~~?!?!」な顔の一休さん。
テレビの前の幼き私も「えぇぇぇぇぇぇぇ~~~~?!?!」。

和尚様は言う。
「その子はとても喜んだだろう。喜んでその米を食べるだろう。しかし明日はどうする? 明後日は? お前はこれから毎日ずっとその子に米をあげられるのか? お前がしたことは決して善行ではない」

和尚様の言葉に、目を閉じる一休さん。
しばらく考えた後、和尚様に問う。

「では和尚様、私は一体どうすれば良かったのでしょうか?」

テレビの前の私も問う。
そうだそうだその通りだ。ひもじい子を目の前に無視しろってのか。
そんなときは一体どうすればいいんだよ?!

すると和尚様は重い口を開き、答えた。


「修行じゃ」


……なんじゃそら。


しかし一休さんはその言葉に素直に「はい」と答え、本堂で座禅を組み始めた。
でも当然私は釈然としない。
修行したら解決するのか??
つーか修行ってめっちゃ時間かかるじゃん!
とりあえずその子にはどう対応すりゃ良かったかって聞いてんだよ!!

大人になった今でもこの答えは分からないまま。
これからもきっと分かることはないと思う。
しかし和尚様が言ったことは正しいような気がする。
人生日々是修行。
答えを求め続けることこそがその答え。


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プロフィール

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Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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