■2013年12月

■【質問】教職員の訓練参加

【質問】
 予備自補(技能)に採用され、訓練日程を決めて準備をしていましたが、参加できなくなってしまいました。というのも、私の勤務する職場(公立学校)を管理する教育委員会が「平日の訓練参加はOKなものの、平日の訓練に支給される手当は受け取ってはならない。」と連絡してきたのです。地本からは「手当の受け取り拒否は出来ない」といわれたため、「本職の給与を平日参加の分だけ無給で対応してほしい」と教育委員会に伝えようとしたところ、学校より、それは戒告の対象となるかもしれないと指導を受けました。
 このままでは事実上予備自補の訓練を受けることが出来ません。何とか合法的に訓練に参加することは出来ないものでしょうか?是非お知恵をお貸し下さい。よろしくお願いいたします。
 また、現在多くの予備自衛官補の方が訓練に参加されていると思うのですが、その中に公立学校の教職員がいるか(いたか)、そして、その方々はどのようにしてこの手当の問題をクリアしているかを知りたいです。


【回答】
ご質問にはもっと詳しく状況を書いてくださっていたのですが、そのまま載せるとこの方のプライバシーに関わりそうなのではしょっています。
とても素晴らしいお考えをお持ちの先生で、ぜひ訓練に参加して頂きたいなーと思うのですが……。

訓練に参加できない理由が「訓練手当て」とのことですが、地方公務員法第24条第4項に「重複給与規定」というものがあるそうです。
「地方公務員は他の職員を兼ねる場合、給与を受け取ってはならない」という規定です。

そしてこの規定を、予備自衛官補・予備自衛官の訓練手当てに当てはめた場合、
「訓練に関する手当てなどは受け取っても良い。ただし、招集訓練に応じ、地方公務員として勤務をしなかった分は給与を減額すべき」
とされているそうです。

ですので、訓練に参加する場合、手当てを受け取らないのではなく、訓練参加により勤務しなかった本業を無給休暇などの扱いにしてもらって、給与からその分を減額することで解決……できるはずなのですが……本来は……。
でも、それを伝えようとしたら「戒告の対象となるかもしれない」なんですよねぇ。
なんで戒告なんだろう……。
うーん……。

「公務員が予備自衛官補・予備自衛官になれるのか」はこれまでもよく言われていますが、「なれるかなれないか」という単純な問いの答えは「なれる」です。

ただ、公務員が予備自衛官になる場合、法の規定を受けて、直属の管理者の許可を得る必要があります。
言いかえれば、公務員の方でも直属の管理者の許可が有れば、予備自衛官補・予備自衛官となることに問題はありません。

おそらくこの方の場合は、この「管理者の許可」がネックになっているんでしょうね……。
どなたか、身近に応援してくれる方がいらっしゃるといろんな面で力になってもらえるかなーと思うんですが……。

私個人の正直な感想としては、勤務先が
「訓練で業務を休むなら、その分の給料は払わない」
と言うのは当然としても
「訓練手当てを受け取るな」
と言うのはちょっとおかしいと思うんですよねぇ。

手当てを受け取る、受け取らないは、自衛隊と訓練参加者のことなので。
勤務先が、訓練の期間を有給・無休とするのは勤務先が判断することですが。

ですので、もし私がこの先生の立場だったら、地方公務員法の「重複給与規定」を基に、教育委員会に
「訓練期間中は減額か無給にしてください」
とお願いしに行くと思います。

でも……そしたら戒告……なんで戒告??
うーん、私には分からない世界なんでしょうか……。

公務員でも、教職員でも、それ以外の方でも、訓練参加には職場の理解が必要です。
訓練に参加すると、職場に穴をあけてしまうので。
「うるせー法的にはなんの問題もないんだよ!」って訓練に参加してしまうと、職場でいろいろ問題が生じてしまうでしょうし。

なんとか、国民に広くこの制度を、そして訓練参加への理解をしてもらいたいなーと私もこれまでいろいろと書いてきましたが、やはりまだまだ認知度の低い制度。
私ももっとがんばらなきゃなぁ……。
お役に立てずすみません。

私の知人にも公務員の予備自衛官補・予備自衛官がいますが、みなさん、職場の理解を得て訓練に参加されていました。
(給与のことは聞いていません。すみません)

しかし、公立校の教職員の方にお会いしたことはまだなく、みなさんどうされているのか……。

なんとか、なんとか訓練に参加……したいですよね。。。。
私も引き続き、なにか手立てがないか調べてみます。
「こうやれば解決ですよ!」とさくっとお答えできなくて本当にすみません。

もしこのコラムをご覧の方で、なにかご存じの方がいらっしゃいましたら情報を頂けるととても嬉しいです。


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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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