■2013年11月

■【質問】予備自衛官になって良かったこと、訓練を通して得られたこと

【質問】
今年の5月頃に「いざ志願!おひとりさま自衛隊」を読んで予備自衛官になりたいと思いました。
ひ弱な自分を心身共に鍛えたいのと、いざという時 守る側でいたいと思ったからです。

…が、来年の予備自衛官補の試験を受けようか迷っております。
資料請求をし、広報員の方から切実なお手紙をいただき、受験を前向きに考えてはいるのですが、正直、予備自を知った時よりも気持ちが落ち着いてきてしまっています。

もう一度気持ちを湧き上がらせたいのですが、岡田さんが予備自衛官になってよかったなぁって思えたことや、訓練を通して得られた事など教えていただけませんか?

あまりラフな質問でなくて申し訳ないのですが…
よろしくお願いします。


【回答】
救いのご質問ありがとうございます!

予備自衛官になって良かったこと。
やっぱりいちばんは「自衛隊の一員になれたこと」です。

「予備」ではありますが、訓練や取材などで自衛官さんたちと接する度に「ああ、私はこの人たちの仲間であれて嬉しいなぁ」と感じます。
自衛官さんはそんな人たちです。

もちろん二十何万人もいれば、「うわ……」と思う人も中にはいますが。
そら人の集合体であればそうじゃないほうが異常ですし。

でも、そんなことが気にならなくなるくらい、本当にみなさん「仲間であれて嬉しい」人たちです。
こんな方々に「仲間」だと言ってもらえる身分になれて、予備自衛官になれて、本当に嬉しいです。

訓練を通して得られたことも山ほどありますが、ご質問にもあるように、「心身共に鍛えられたこと」はやっぱり大きいです。

身体も強くなったなぁとすごく感じていますが、「ああ私、心も強くなったんだなぁ」と感じることが多々あります。
まだまだ弱いんですけどね。
でも、前はもっと弱かったので。

最近、あることである自衛官さんが「岡田さん強いですね」と精神面のことを言ってくださったんですが、「それはあなたたちのおかげですよ!」を言いそびれました。
このブログを見てくださってるようなので、この場をお借りして改めて……「それはあなたたちのおかげですよ!」。

あと、「姿勢がいいね」も良く言われるようになりました。
昔は猫背だったんですけど。
「姿勢がいいね」と自衛官さんから言われたときは、「自衛隊のおかげです!」とちゃんと言えました。
その方はピンと来てなかったみたいですけど。

姿勢が良くなったのも、ただ単に身体が鍛えられて筋力が付いたというだけでなく、そして「気を付け」「休め」の正しい姿勢を教わったからというだけでもなく、やっぱり心が強くなったからなんじゃないかなーと思っています。
精神的にヤワいとどうしても姿勢悪くなりますしね。

あと、最近「私、どこでも生きていけそうだな」と感じるようになりました。
どんな劣悪な環境のトイレでも「演習場よりマシ」「囲いがあるだけマシ」「便器があるだけマシ」という思考が働きますし、なかなか酷い部屋の酷いベッドでも、「屋根があるだけマシ」「雨風しのげりゃ充分ありがてえ」と思えるようになりました。
(あ、演習場にもちゃんとしたトイレはあります。念のため。が、山深いとこに行くとどうしても……ね)

これ、結構重要だと思うんですよ。
例えば、災害時なんかだと避難所にまとまった期間寝泊まりする必要が出てくる場合もあるでしょうし、そうなると「災害」というそれだけでものすごいストレスを受ける中で、さらに「住環境」でもストレスを受けることになってしまいます。

そのストレスが軽減されるわけですよ。
「どこでも生きていける」と思えるようになれてたら。

自衛隊は災害時などで「助ける」側の組織ですが、そして予備自衛官もその要員ですが、日常生活を送っている以上、被災者となる可能性ももちろんあります。

被災者となったとき、どうしても防ぎようのないストレスは絶対に出てきます。
でも平時のうちに、そのストレスを軽減するための対策もできると思います。
そのひとつに「どこでも寝れる」「どんなトイレでも使える」「どこでも生きていける」というのもあるな~、自衛隊で訓練やるとそういう副産物も得られるんだな~と最近感じています。

防災訓練や避難訓練だけじゃなく、「被災生活訓練」もやっていいと思うんですよね。
いざというときのストレス軽減のために。
被災生活を体験することで、「こんな準備もあったほうがいいな」とか気付くこともあるでしょうし。

さー、こんな回答でモチベーション上がるでしょうか。

でも、モチベーションは上げっぱなしにすることはどうやっても不可能ですし、気持ちが落ち着いているときは「今はそういう時期なんだ」と思って、自衛隊のことや、自分が予備自衛官になることを「落ち着いた目」で見てみるのもいいんじゃないでしょうか。

またそのうちに、なんだかムクムクと湧き上がってくるかもしれませんし。

常にアゲアゲでいられる人なんかいないと思いますよ。
疲れちゃいますもん。
疲れちゃったらいざというときに力出ないですし。

おいしいもの食べて、ぐっすり寝て、気分良く毎日を送れるようにしてたら、自分にとってのいいタイミングでいいチャンスが来ると思いますよ。

私はそうやって生きてます!
そして今、毎日楽しいです!


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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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