■2011年01月

■ズッコケ その3

「スゴー」「ヘコー」「オター」
以上は藤子不二雄のズッコケです。
「漫画」のズッコケです。

これがアニメーションになるとさらに迫力を増します。
個人的に迫力度ナンバーワンだと思うのは、タツノコプロ「逆転イッパツマン」のズッコケ。
ムンムン、コスイネン、キョカンチンの三悪トリオが「シビビンシビビンシビビンビン!!」と叫びながら、画面を縦横無尽に超高速で飛び回ります。

ありえません。
すごい迫力です。
そしてこれは子供にもマネできません。
まず飛べませんし、アニメのような「画面」という枠がないのでどうあがいても実現不可能です。
最強のズッコケです。
というか、ズッコケていません。飛んでます。

漫画ではなく、アニメーションという地の利を生かし、「飛ぶ」という新たなズッコケのジャンルを築いたタツノコプロ。
さすがです。

しかし世の中には、上には上がいます。
しかもアニメーションではなく、漫画の世界ですごい破壊力のズッコケをやってのける人がいます。

小林よしのり。

私たちの世代では「おぼっちゃまくん」です。
学校帰りに「♪か~ね持ちか~め持ち」と歌いながら元気よく歩いていた記憶があります。

で、小林よしのりマンガのズッコケ表現は「スペペペペッ」。

「スペペペペッ」という擬音だけでも充分破壊力がありますが、さらに「スペペペペッ」とともに両手をぶんぶん振りまわしながら体全体をのけぞるように後ろに倒します。
……だけではありません。
同時に自ら舌を噛み切り、後ろに倒れながら切り離された舌を口から飛び出させます。

圧倒的な破壊力です。
アニメーションでなく、漫画なのに圧倒的な破壊力です。
というか、完全に気がフれています。
シビビンシビビンシビビンビン以上にマネのできるものではありません。

どんな脳みそを持っていたら「そうだ。ズッコケるときには『スペペペペッ』という音をたてながら両手をぶんぶん振りまわして体全体で後ろに倒れよう。そのときは舌を噛み切って飛び出させよう」と思いつくんでしょうか。

小林よしのり、天才すぎます。

ズッコケ。
それはボケを引き立たせるだけでなく、それ自体にも多分にファンタジーを含んだステキな文化です。


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プロフィール

okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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