■オリンピックと自衛隊体育学校

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■オリンピックと自衛隊体育学校

【質問】
今話題なのは制服のメダリストさんたち!試合の時もいいですが、制服姿なかなかでしたね。金メダルの1尉とか。 オリンピックのJSDF!特集してください!きたいしてます。


質問というか、リクエストですよね。
いつものように【回答】と書こうとして、回答じゃねーよなぁと思いつつ、今日は自衛官アスリートのお話。

ロンドンオリンピックではたくさんの自衛官アスリートたちが活躍しました。
金メダルでは、女子レスリングの小原日登美1尉、男子レスリングの米満達弘3尉。
そして男子レスリングの湯元進一2尉、ボクシングの清水聡3尉が銅メダル。
その他、メダルには届かなかったものの、水泳の高桑健2尉は6位入賞、日本ではまだ競技人口の少ない近代五種では富井慎一3曹、山中詩乃士長が本場国相手に健闘してくれました。

彼ら、彼女ら自衛官アスリートたちの所属は「自衛隊体育学校」。
国際大会で活躍する選手を養成する学校で、東京オリンピック前に創設されました。

体育学校はこの「国際大会で活躍する選手の養成」として知られているので、「メダリストを育てるのに、税金使ってんの? はあ?」という声もちょくちょく耳にするんですが、実は体育学校にはもうひとつ大きな任務があるんです。
それは、「自衛官の体力を維持向上させるための、指導者の育成」。

自衛隊の任務に体力が必要不可欠なのは、みなさん御存じの通り。
なので、自衛隊には体力トレーニングのための指導者がいます。
指導者たちがそのノウハウを学んでいるのが、この体育学校。

……とかエラそうに書きましたが、私も最初は「体育学校=オリンピック」としか知りませんでした。
予備自衛官補の訓練のときに、体育学校に入校した班長がいらっしゃったんですが、「え? 班長オリンピック出るの?」とマヌケなこと思ったくらいで。

体育学校に入校経験のある班長に、トレーニング法を指導してもらったこともありました。
有酸素運動からの筋トレで筋肉の付き方がどうのとかストレッチのやり方とか……ああ、おぼろげにしか覚えてない。もったいない。

ま、要するに体育学校は、全自衛官の体力を維持向上させるために欠かせない組織なんです。
そして、そのために、オリンピックなどの国際大会を目指す自衛官アスリートもまた欠かせない存在で。

競技で好成績を目指す課程では、さまざまなトレーニング法が蓄積されます。
体力向上であったり、人体の運動効率であったり。
そしてそのトレーニング法は、世界の一流の場に挑戦することで最高のものが得られます。
自衛隊体育学校には、自衛官アスリートたちのための、世界トップクラスのトレーニング法が蓄積されていて、それが全国の部隊に還元されているんです。
言葉を選ばずに言えば、自衛官アスリートたちは、自衛官の体力向上のためのモルモット的な役割も担っていて。

また体育学校には、トレーニングやスポーツ医療を科学的に分析するための機材やスタッフも揃っています。
オリンピック選手のバックアップはもちろん、新型防弾チョッキの製作ではそれが隊員へどんな負荷を与えるのかを測定したり、隊員の疲労骨折データを集めて予防教育支援を行ったり。

余談ですが、最近、女性新隊員に恥骨の疲労骨折が増えているんだそうです。
重い荷物を担いで動いていると、上半身を支える骨盤に負荷がかかって……。
女性は男性よりも恥骨が薄く、骨折しやすいんだとか。

昔に比べると、今の人はどうしても基礎体力低くなっちゃうんでしょうね。
子供が体を動かして遊ぶ場所、昔よりも減ってますしねー。
やっぱ最近はこういう弊害、増えてるんだろうな。

こういうの聞くと、お勉強も大事だけど、子供の頃から体を動かしといたほうがいいんだろうなーと思います。
私も中学以降はスポーツらしいスポーツやってなかったし、ちゃんと普段から運動しなきゃだなぁ。

……などなどのお話は、オリンピック前に体育学校で取材したときにお聞きしました。
オリンピック後、体育学校の方から「おかげさまでメダル4個獲得できました。ありがとうございます」とメールを頂きました。

選手のみなさん、そしてスタッフのみなさん、ロンドンオリンピック本当にお疲れ様でした。
そして、おめでとうございます!!!


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プロフィール

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


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志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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