■【質問】 有事の際の〝作戦開始〟は「状況開始」?

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■【質問】 有事の際の〝作戦開始〟は「状況開始」?

【質問】
自衛隊用語で、有事の際の作戦開始時の掛け声は何ですか?「状況開始っ!」というやつなんでしょうか?

【回答】
これ、私も疑問でした。
以前、実際に行われた演習を元に、
「某国から攻撃を受けた日本のある地域を、陸上自衛隊の戦闘隊がどう防御したか」
の短編小説を書いたんですが、部隊長が隊員たちに戦闘の終わりを告げるときに「状況終了」と言っていいものかどうか……?? とさんざん悩みました。

自衛隊でいう「状況」とは、訓練や演習で実戦さながらに行われる〝仮想戦闘〟のこと。
この「状況」が始まることを「状況開始」、終わることを「状況終了」と言っていて、主に部隊長が「じょーきょーかいしっ!」「じょーきょーしゅうりょう!」と宣言します。

ちなみに「状況開始」、「状況終了」にはそれぞれラッパのメロディーもあります。
状況開始が「♪パッパパパッパ パッパパパッパ パッパパパッパパパパパパパ~」で、状況終了が「♪パーパパーパパーパパーパパパパパパパパ~~」です。

書いても全然分かんないですよね。
いらんこと書きましたすみません。
(もしメロディーに興味ありましたらこちらで聞けます)

んで話がそれましたが、この「状況」という言葉。
自衛隊の定義では、あくまでも〝仮想〟の戦闘なんです。
防衛省の刊行物を調べたら、〝仮想〟と明記してあります。
ので、やっぱり実際の戦闘には「状況開始」、「状況終了」は使わないんじゃないかなぁ~と。

ですが、実際の戦闘で「状況開始」を使っているものを見つけました。
『機動警察パトレイバー2 the Movie』。
この映画の中で、実際の戦闘を開始するときに自衛官が「状況開始」と言ってます。

んでもなぁ。
この映画で「戦闘」やってんの、自衛官ではあるけどももう自衛隊からは離脱した組織だしなー。
あれはもう「自衛隊」じゃないよなぁ。
というか、そもそもアニメの話なんですが。

ちなみに状況開始、状況終了のラッパは「課業開始」、「課業終了」にも使われます。
朝とお昼休み明け、お仕事を始める時間には、「状況開始」と同じメロディーの「課業開始」ラッパが、そしてお昼休みに入る時間と夕方のお仕事終わりの時間には、「状況終了」と同じ「課業終了」のラッパが流れます。

なので、実際の戦闘では「状況開始」じゃなくて「戦闘開始」だったり「作戦開始」だったりの言葉を使っても、おそらくラッパのメロディーは一緒なんじゃないかなーと思います。
たぶん。
いや知りませんけど。

ちなみに、短編小説では結局「状況終了」を使いました。
だって「状況終了」がいちばんしっくりくるんだもん。
やっぱ。

パトレイバーでも、実際の戦闘であって「状況」ではないのに、「状況開始」という言葉を使ったのは、やはり同じような思いがあったのではと勝手に推測します。

で、結論。

【質問】
自衛隊用語で、有事の際の作戦開始時の掛け声は何ですか?「状況開始っ!」というやつなんでしょうか?

【回答】
わかりません。

……すみません。

何人かの自衛官さんに、「実際の戦闘でも『状況開始』、『状況終了』って言うの?」と聞いてみたんですが、やはりみなさん「うーん……」としばし悩まれた後、「『状況』は使わないと思う」、「『状況開始』と言うと思う」とさまざまなお考えを頂きました。

だって、実際に戦闘やってないですからね。自衛隊。
このまま、やらずの状態がずっと続けばいいなぁ。

今度、該当するところに正式に取材してみたいと思います。
取材、受けてもらえるかなぁ。
もしなにか分かりましたら、またご報告します。


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プロフィール

okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


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志方俊之・監修
岡田真理・文
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―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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