■富士急ハイランドの新型コースター「高飛車」乗車!

■富士急ハイランドの新型コースター「高飛車」乗車!

子供の頃からジェットコースターが大好きです。
ジェットコースターが大好きすぎて、「私もジェットコースターを作りたい!」と工学部に入り、お勉強についていけなくて「うん、やっぱジェットコースターは作るもんじゃなくて乗るもんだな」と中退したくらい大好きです。

ジェットコースター好きにも、「回転」「高さ」「スピード」など、いろいろな「好きポイント」があると思いますが、私の好きポイントは「落下角度」です。
カッカッカッカッカッ……と登っていって、一気にガーっと落ちるあの角度。

高校の時、地元のテーマパーク、スペースワールドに「タイタン」がオープンしました。
最大落下角度は60度。
これは当時世界一で、60度とはいえ体感的にはもう真っ逆さまで、大興奮で何度も何度も乗りました。
真冬の平日という、客ガラガラなときには、乗って降りてはまた乗って……を4回繰り返して係のお姉さんに「またあんたか」という顔をされるくらい乗りまくりました。

そして大学を辞め、文章を仕事にし始めたころ。
富士急ハイランドに「フジヤマ」ができました。
落下角度は65度。
タイタンから5度アップし、世界記録更新。

「たった5度?まあ、タイタンに毛ぇ生えたくらいかな」と軽~い気持ちで乗ってみたら規模がえらいことでした。
65度に行くまでが高い!!
ジェットコースター好きの私に「まだ上がるんかい!!」と言わせたくらい高い!!
んでその分落ちる落ちる落ちる!!

私は、最大落下角度部分が終われば、あとのぐるぐるは「おまけ」と思ってる人間なんですが(なにしろ落下角度フェチなもんで)、そのおまけがまた充実しすぎてて。
ジェットコースターから降りて「参りました」と思ったのは、フジヤマが初めてでした。

そしてこのたび……。
落下角度を大幅に更新するジェットコースター「高飛車」が富士急ハイランドに誕生しました。
その最大落下角度は121度。

121度て。
ありえん。
なんで90度超えてんだ。

ここで、「落下角度」というのを一度説明すると、こんな感じです。

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で、タイタンはこの角度が60度、フジヤマは65度だったわけです。
(図は60度で描いています)

これが121度とは……一体……?!
「これは乗るしかない」と、高飛車のプレスプレビューにお邪魔してきました。
(長いですが、ここまでが前置きです)

さて、プレスプレビュー。
まずは富士急行代表取締役社長の堀内光一郎さんより、ごあいさつ。

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「これまでのジェットコースターは、安全面から雨の日は中止でしたが、高飛車は安全設計が万全ですので雨の日でも乗れます。しかしびしょぬれになることを覚悟して頂きたいと思います」
「わたくし自ら、人体実験第一号として2回乗車致しましたが、ご覧の通り大丈夫でございます」
「こんなものに真面目に取り組み、30億円も掛けて作れるのは日本では富士急行だけでございます」

堀内社長、おもしろい方です。
なんつーかこう、品のある男前さんなのに、真面目な顔してひょうひょうとえらいこと言ってくれます。
「真面目な顔してひょうひょうとえらいこと言う」という面では、明和電機の社長に似てる感じがします。
お話を聞いていて、堀内社長の大ファンになりました。

さて、ここでお二方登場。
ギネスブック認定員の方々です。

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プレスプレビューのこの日まで、高飛車の121度という落下角度は「ギネス世界記録申請中」だったのですが、晴れてこの日認定され、認定式が行われました。

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認定書。

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認定式後、会場の隅に飾られてる認定書をちまちま撮ってたら、認定員さんが「反射しますよね? カバー外しましょうか?」とガラスのカバーをわざわざ外して撮らせてもらえました。
めっちゃ日本語ベラベラでめっちゃいい人でした。

さて、ここでゲスト登場。
富士急行スケート部の岡崎朋美さん。

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と、菊池彩花さん、黒岩美生さん、松岡芙蓉さん、押切美沙紀さん。
(右から)

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「今日は、スケート部のみなさんにも一緒に高飛車に乗って頂きます!」と司会の方が言われるも、どうやら本人さんたちはプレスプレビューに出席としか聞いていなかったもよう。
しかし笑顔で「がんばります!」とコメントをしていました。
さすが、腹の括り方が半端ありません。

さて、もうひとりゲスト(?)。

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絶叫戦隊ハイランダーに新加入の「高飛車ゴールド」さん。
両手を右耳の横に持ってって「パンパン!」とフラメンコのように手を叩くのが決めポーズのようす。
しかしご本人しゃべれないのでよく分からず。

高飛車ゴールドさんががんばってポーズ決めてるのを、静かな笑顔で見守る堀内社長の図。

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……と長くなりましたが、いよいよ乗車!!
高飛車ドーン!

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逆から。

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この、くいっと内向きに曲がってるとこが121度なんですね。
落下はこんな感じ。

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乗り場。

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富士急ハイランドといえば、アトラクションごとのスタッフの衣装もステキですが、高飛車スタッフはこんな衣装でした。

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では、いよいよ……ゴー!!!!

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無事、帰還。

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えー、落下角度フェチとしてひとこと言わせていただきますと、〝やられ〟ました。
ここで言う、〝やられる〟は、『水曜どうでしょう』のサイコロ企画で深夜バスに乗った時の大泉さんとミスターが「やられるぞ」「やられるもんか」「やられたー」と言ってる、あの〝やられる〟と同義です。

しかし、決して落下角度で〝やられ〟たわけではございません。
ええ、だって落下角度フェチですから。
私は落下角度では決して〝やられ〟ることはありません。

が、問題はプロローグです。
普通、ジェットコースターというのは、まずカッカッカッカッカッ……と登って、落下角度があり、そのあとのぐるぐるなわけじゃないですか。
なのに、高飛車は予想外のプロローグがあるんです。
このプロローグがどんなものかは、乗る前に聞いてしまうと台無しになると思うので詳しくは言いません。
建物の作りから、おそらくはそのプロローグの存在すらも言わない方がいいのかもしれませんが……。

このプロローグで〝やられ〟た後に、メインの121度が来るんです。
落下角度で決してやられることのない私でも、ここでもう既にやられちゃってるわけなんです。
ああもうくやしいいいいキーーーーー!!

プロローグというからには、当然、121度のあとにエピローグがあります。
そこもまあ、乗った時のお楽しみということで。

で、高飛車の総評。
ひとことでいえば「芸術」でした。

上がるポイント、落ちるポイント、そしてその中でやってくる計7回の回転ポイント。
このコンビネーションが計算し尽くされていて、すごい完成度なんです。
約160秒の乗車時間、そのコンビネーションがひとつの美しいストーリーのように流れる、うっとりしてしまうほどの体感芸術です。

121度ポイントへ上がるとき、体は仰向けの状態です。
そのときの空の青いこと。
頂上まで上がると、真正面には富士山。
ここも十分に味わって欲しい部分です。
ああ、きれいだなーなんて思ってると、ぐわーっと落ちるんですが。
しかも、落ちる直前、斜めってるところでご丁寧にちょいと止まってくれたりして。

あと、直線加速がリニアランチ方式で、スピードがなめらか+静か、というのも芸術点を高くしています。
ジェットコースターってゴーゴーガーガーうるさいくらいなもんですが、高飛車はとても静か。

動と静、落下と回転のコンビネーション。
こんな素晴らしいものを作っていただいて、富士急さん本当にありがとうございます。

ジェットコースター好きなもんで、私は乗ってるときわーわーきゃーきゃー言わず、満面の笑みでわっひゃひゃーと乗っています。
高飛車に乗ったときも同様だったんですが、降りるとき、ふと気付くと涙ぐんでいました。

「あれ……。悲しくないのに、涙が……」

あまりの芸術に感動したのか。
それとも、心は楽しんでいても体は恐怖におののいていたのか。

シメ的には、前者ということにしておきたいと思います。


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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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