■憲法改正したら戦争になる?

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■憲法改正したら戦争になる?

参院選がらみで、ネット上では「自民党が憲法改正する!戦争が起こる!」というご意見を見るようになりました。

でも、自民党の改正草案には「戦争を放棄」と明記されてるんですよね。
「憲法改正して戦争しよう」なんて誰も言ってないのに、なんで「憲法改正→戦争」なんてことになってるんだろう……。

あと、自民党の改正草案でも現行と同じように武力行使は限定的です。
「限定的に、行使してOK」です。

「武力行使はすべてNG!あらゆる武力行使を放棄すべき!」というご意見も見かけるんですが、なんでこういう方々は「あらゆる武力行使を放棄するように憲法を改正しよう」と言わないんでしょうか。

現行の憲法でも、
「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
なんですよね。
限定的なNGなんです。
個別的自衛権でも、集団的自衛権でも、行使は限定的にOKで限定的にNGなんです。

だから、「あらゆる武力行使を放棄すべき」のご意見の方こそ、「憲法を改正しよう」と言うべきなんですが……。
私だったらそうするなぁ……と思うんですが……。

憲法改正の議論には、こんな不思議がいっぱいです。

平和安全法制(安保法制)では「アメリカの戦争に日本がうんたらかんたら」というご意見をよく聞きますが、だったらなんで「アメリカ(連合国)の要求で改正された今の憲法」を1ミリも変えたがらないんだろう。

憲法改正に大反対の方々は、よく戦前までの日本を完全否定されますが、だったらなんで大日本帝国憲法に則った改正手続きで公布された今の憲法を1ミリも変えたがらないんだろう。

まあ、「なんで」の答えは「意図があるから」なんでしょうけど。

でも、「意図」がある人はいいんです。
(良くないですが)

問題は、意図がないのに、心から日本の平和を真剣に願っているのに、「大きな声」に惑わされてしまう方々。

いや、しょうがないんですよ。
惑わされてしまうのは。
みなさんそれぞれ、勉強やお仕事、家事、育児などなど毎日お忙しいですから。
なかなか安全保障のお勉強まで手が回らなくて、「大きな声」に惑わされてしまうのは、しょうがないと思います。
「意図」がある人たちは、それを分かって「大きな声」を出してますから。
子供の頃から「大きな声」で刷り込んでますから。

でも!
みなさん、ちゃんと自分で読んで自分で考えましょう。

憲法改正に賛成するにも、反対するにも
「どこをどう改正しようとしているのか」
をちゃんと読みましょう。

憲法改正反対の人でも、「あ、こう変えるんだったら賛成!」ってありますよね?
憲法改正賛成の人でも、「え、こう変えるんだったら反対!」ってありますよね?

「テレビでこう言ってる」
「新聞にこう書いてる」
「みんなこう言ってる」
ではなく、ちゃんと自分で読んで自分で考えましょう。

何度も言いますが、憲法改正に反対の人だけでなく、「賛成の人も」です。
憲法改正に賛成の人も、いろんな声に惑わされず、ちゃんと自分で読んで自分で考えましょう。

世の中のご意見を見てると、「憲法改正賛成!」のひと言で満足してるような方も見受けられます。

改正するんだったらなんでもいいんでしょうか?
どんなふうに改正しても、ただ改正すればいいんでしょうか?

「憲法をこういうふうに改正したい」
「憲法のこの条文をこう改正したい」
という意見を、ちゃんと自分で考えましょう。

いろんな政党や団体、人が出した草案をひとつ一つちゃんと読んで、
「ここはこんな改正しない方がいい」
「ここはもっとこういうふうに改正した方がいい」
を、考えましょう。

憲法改正が今後どうなるか分かりませんが、発議されたら国民投票が行われます。
私たちひとり一人が、改正するかしないかを選択します。

自分の一票です。
他の誰かの一票じゃありません。
あなたの一票です。
だから、他の誰かの意見じゃなくて、あなたの意見を持ちましょう。

もちろん、私が始めに書いた「自民党の改正草案には『戦争を放棄』と明記されてる」ってのも、鵜呑みにするんじゃなくて、ちゃんと自分で読んでくださいね。

日本国憲法改正草案(自由民主党 憲法改正推進本部)
http://constitution.jimin.jp/draft/

「改正反対!!」
「改正賛成!!」
そんな「大きな声」を上げるだけで得票数を伸ばそうとするんじゃなくて、ひとり一人が自分の目で読み、自分で考えましょう。

じゃないと、国民投票で結果が出ても、その後に大揉めしちゃいますから。
「こんなはずじゃなかった!」ってなっちゃいますから。

憲法はとても大事なものです。
でも、憲法よりも平和の方がもっと大事です。

平和のために、憲法はどうあるべきなのか……本筋を見失わずに、建設的な議論が交わされることを、心から強く強く望みます。


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プロフィール

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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