■朝日新聞デビュー!

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■朝日新聞デビュー!

「自衛隊という名前を軍に変えるべきかどうか」シリーズ最終章の途中ですが、今回は別のお話。

こうやって別の話を挟むと、また「あ、書くの忘れてた」とかなるんですよね。
いや、ちゃんと覚えておきます。

先日、朝日新聞さんよりインタビューを受けました。
そして29日夕刊(近畿地方のみ)で朝日新聞デビューしました!

160329.jpg

著作権に配慮して、本文はボカしたんですけどこれで大丈夫でしょうか。
読めちゃいます?
大丈夫ですよね?

とか言いながら、「朝日新聞デジタル」に登録すれば無料で読めるんですが。
「朝日新聞デジタル」の記事はこちらです。
http://www.asahi.com/articles/ASJ3T66DLJ3TPTIL04X.html

インタビューのテーマは、3月29日に施行された平和安全法制について。
最初ご依頼頂いたときは、「え?朝日新聞さん??私で大丈夫なの??」と思ったんですが、企画内容を詳しくお聞きして、お受けすることにしました。

担当記者さんは私の書いたものを広く深くお読み頂いていて、とても丁寧にご対応くださいました。
私も、記者さんからのご質問ひとつ一つにお答えし、法制の内容、自衛隊の組織編制や自衛隊法、私の思いなどをお伝えしました。
記者さんからは「法制反対の方のご意見」もいろいろお聞きすることができて、私としてもとても勉強になりました。

私は、「日本が戦争に巻き込まれなければただそれだけでいい」とは思いません。
「戦争に巻き込まれない」だけでなく、「平和である」ことを強く望んでいます。
「戦争にさえならなければ平和が崩れてもいい」じゃ困りますから。
「健康のためなら死んでもいい」くらい本末転倒ですから。

日本が戦争に巻き込まれず、そして平和であり続けるために、今回施行された平和安全法制は必要なものだと考えています。

なので、朝日新聞さんの論調と、私の意見とは大きく違います。
でも、朝日新聞さんは私の意見を尊重し、素晴らしい紙面を作ってくださいました。
もちろん、私が作った紙面ではないので、私の思いが100%反映されているわけではありませんし、「ここはこう伝えたいんだけどなぁ」という箇所もあります。

でも、朝日新聞さんとは真逆ともいえる私の意見を尊重して、掲載してくださいました。
朝日新聞さん、そして担当記者さんに、大きな敬意と謝意を表します。

インタビューでは、記者さんからこのようなご質問も頂きました。

イラクやアフガンから帰還した米兵のPTSDや自死が問題化したことを例に、自衛官の自死やストレス増を心配する声があります。安保法による任務の変化で、自衛官のメンタルヘルスにどのような影響があると思われますか。もしくは、ないと予想される場合、それはどのような理由からでしょうか。



そして、このようにお答えしました。

平和安全法制が関わることでも、関わらないことでも、任務にはメンタルヘルスの懸念が付きものです。
東日本大震災の災害派遣でも、自衛官のPTSDが心配されたため、心理カウンセラーの隊員が派遣に伴いました。
どんな任務でも、隊員は大小のストレスを抱えます。

「平和安全法制が施行されなければ行われなかった任務」というのも、今後実施される可能性はあると思います。
しかし、そのことで隊員がストレスを抱えても、それは「平和安全法制が施行されたから」ではなく、「日本の平和と安全を守るために必要な任務だったから」です。

隊員のメンタルヘルスが心配だからといって、日本の平和と安全を守らなくていいというわけではありません。
自衛隊の使命は、「日本の平和と安全を守ること」です。
そのために必要な任務を、自衛官は遂行します。

かといって、自衛官のメンタルヘルスがどうなってもいいというわけではありません。
前述のとおり、東日本大震災には心理カウンセラーの隊員が派遣に伴いました。
自衛隊だけでなく、日本社会全体でメンタルヘルスの重要性が高まってきたのと同様に、自衛隊でも心理専門の隊員を配置するなど、メンタルケアの充実が図られています。

朝日新聞様のご関係者も、報道の使命を帯びて紛争地域などへ取材に行かれることがあるかと存じます。
現地では危険な状態に陥ることもあると思いますし、メンタルヘルスへの影響も懸念されると思います。
朝日新聞様でどのようなメンタルケアを行っているのかは存じ上げませんが、日本の多くの企業と同様に、業務内容に見合ったケアが適切になされているのではないでしょうか。



そして、「隊員のメンタルヘルス」に絡むことで「せっかくの機会なので、朝日新聞さんの読者のみなさまにぜひお伝えしたい」ということもお話しました。
記者さんにも「できれば掲載してほしい。読者のみなさまに伝えてほしい」とお願いをしたのですが、限られた文字数なので残念ながら掲載には至りませんでした。

ので、こちらでお伝えします。
「平和安全法制施行による任務の変化で、自衛官の自死やストレス増を心配する」方々がいらっしゃいましたら、ぜひ心に留め置いてくだされば……と思います。

また蛇足ではございますが、自衛官のメンタルヘルスのために、朝日新聞読者のみなさまにお願いがあります。

海外派遣隊員が帰国する際に、上陸する港などで、「反対運動」をされる方々がいらっしゃいます。
帰国した自衛官に、「海外派遣反対!」「自衛隊は憲法違反だ!」「帰ってくるな!」「人殺し!」といった言葉が投げかけられるのを、私も目にしたことがあります。

これらの言葉を投げかけられた自衛官は、どんな気持ちになるでしょうか。
メンタルヘルスに影響が出る可能性のあるような任務を終え、無事帰国したときに、努力してきた任務を否定され、自らを拒絶する言葉を投げかけられた自衛官は、どんな気持ちになるでしょうか。

港には、自衛官のご両親や奥様、お子さんなどご家族がおられることも多々あります。
半年ぶりに会えるお父さんを楽しみに待っていたのに「お父さんが人殺しと言われている」と泣くわが子を見た自衛官は、どんな気持ちになるでしょうか。

私は、このことによる自衛官のメンタルヘルスの悪化をとても懸念しています。

自衛隊やそれにまつわる法制に対し、反対される方々がおられることは承知しています。
それぞれにお考えがあるでしょうし、反対運動を否定するつもりはありません。

しかし、その反対運動は、自衛官に対して行うべきことでしょうか。
国会など、その法制や運用を預かる機関に対して行うべきことではないでしょうか。

ご存じのように、自衛官は政治的活動に関与してはならず、「反対運動」に対してなにかの言動をすることはできません。
「人殺し!」と怒鳴りつけられても、ただただ耐えるしかありません。
仮に、自衛隊が憲法違反であったとしても、そのことを自衛官にはどうすることもできません。
自衛官に意見を言っても、なにも解決しないのです。

どうか、反対運動は自衛官に対してではなく、それを預かる機関に対して行ってください。
そちらのほうが解決につながるでしょうし、また、自衛官のメンタルヘルスも悪化せずにすみます。

また、海外派遣からの帰国の際に、「おかえりなさい」「おつかれさま」という声を掛けてくださる方々もいらっしゃいます。
こういった声は、自衛官の励みになりますし、また努力が報われ、心の疲労も改善されます。
メンタルヘルスにもとても良い影響があるのではないかと思っています。

自衛隊は今後、平和安全法制に関わる任務を行うことがあると思います。
その際、自衛官のメンタルヘルスをご心配頂けるのであれば、上記のことを心に留め置いてくださるととても嬉しいです。



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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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