■紛争地域からのSOS?!

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■紛争地域からのSOS?!

さて、今回は注意喚起です。
いや、注意喚起すべきものなのかどうか現時点では分からないのですが、念の念の念のために頭に入れておいて頂ければ……。

ことの発端は、SNS。
今月に入って、SNS上で立て続けに二人の男性からメールが来ました。

私のSNSはとてもオープンです。
本を読んでくださった方、ブログ読者の方、テレビなんかでちょいと見かけてくださった方、その他どういった経緯なのか分からない方でもどなたでも、「どうぞどうぞ寄ってらっしゃい見てらっしゃい」の状態にしています。
ので、いろんな方が私の書いた文章や出演したものの感想をくださったり、激励のメッセージを送ってくださったりしています。
いつもありがとうございます。
なるべく返信はするようにしているんですが、そんなしょっちゅうしょっちゅう欠かさず見ているワケではないので見逃してたらすみません。
なにか私への質問等ございましたら、
質問大募集!!
http://okadamari.blog112.fc2.com/blog-entry-68.html
が一番確実ですので、こちらからどうぞ。

で、立て続けの男性二人もまったくの見ず知らずの方だったんですが、いつものようになにも拒まずメールを受け、返信しました。

しかしこの二人の男性、なんの偶然か共通点が多々。

・某国の軍人である(文面も某国の言語である英語)
・奥様に先立たれている
・息子がひとりいる
・現在、息子を本国に残し、紛争地域に派遣中である
……などなどの情報を聞いてもないのに次々書き送ってくる。

あ、もちろんこれらはすべて彼らの「自称」です。
それが本当なのかどうか、私に確かめる術はありません。

そして「某国」はある特定の国なのですが、失礼になってしまわないように一応「某」にしときます。
「紛争地域」もはっきりと書かれていたんですが……まあ、これは書いてもいいかな、一人はガザ、一人はシリアに派遣中であるとのこと。

いや~、世の中にはいろんな偶然があるもんだなぁ。

……とのん気な岡田さん、「どこに派遣されてるとかそんなこと、軍人さんが見ず知らずのよその国の女にぺらぺらしゃべるもんかいな」と思いつつ、「ジブチ以来の久々の英会話だ!英会話のお勉強だ!」と決め込みヒマなときに無難なことをぽつぽつ返信していました。

あ、正確には「英会話のお勉強」というより「翻訳アプリを使いこなす練習」ですが。
いやー最近の翻訳アプリは優秀ですね。
ちょいちょい「主語が違う!!」とか「この “の” は “of” じゃない!!」とかあり、自分で補正しつつじゃないと危なっかしくて使えない部分もありますが、うまいこと短文に区切れば精度は上がりますし、そこそこ長さのある文でもちゃんと校正して使うなどなどのコツをつかめば超便利です。

ジブチ滞在中も、フランス語の翻訳アプリがとっても役立ちました。
ジブチの公用語はフランス語で(アラビア語やソマリ語も使われてます)、在ジブチの欧米アジア人とは英語で会話できるものの、ジブチ人では英語を理解してくれる人は限られていて、ホテルでも「ブランケット」「トイレットペーパー」程度の英単語すら通じないことが多々あり、500円で買った翻訳アプリがとっても役立ちました。
あんまり翻訳アプリが優秀すぎて、あるフランス語ペラペラの日本人が「俺はなんのために勉強してきたんだ……」と肩を落とすくらいでした。
(いや、お仕事だといちいち翻訳アプリ使ってられないことも多いでしょうから語学は大事ですが。当たり前ですが)

今後東京オリンピックに向けて「みんなで英会話を練習しよう!」という声を聞きますが、そしてそのために補助金云々という話も聞きますが、私個人的には庶民の英会話向上にお金使うんだったら翻訳アプリ開発向上につぎ込んだほうが良いんじゃないかなーと思います。

閑話休題。

共通点の多すぎる某国軍人男性二人。
相手がなにやら言ってくる他愛のないメッセージ(軍関係は他愛がないとは言えない部分もありますが)に英会話のお勉強(翻訳アプリを使いこなす練習)がてら気まぐれに返信していたら、シリア派遣中の人からこんなメールが。

「実は本国にいる息子がお金に困っているんだ。少しでもいいから、彼の学校を通じて送金してくれないか。僕は息子のことがとても心配なんだ」

なんか来たよおい。

いや、本当かもしれませんよ。
奥様に先立たれたシリア派遣中の某国軍人さんに一人息子さんがいても全然おかしくないですよ。
本当にお金に困ってるのかもしれませんよ。
だったら、直接私がお金を渡すことはできなくとも、なんとかしてあげたいと思いますよ。

なので、彼に返信をしました。

「あなたの息子さんがそんなに困っているんだったら、ぜひ協力したいと思う。○○軍○○隊に私から連絡するよ。そしたらあなたの息子さんになんらかのヘルプが届くでしょ?○○軍○○隊のA隊長に私から連絡するよ」

自称シリア派遣中某国軍人は、○○軍○○隊の所属であると自称していました。
そしてなんの因果か、私には○○軍○○隊に本当に所属している友人がいます。
A隊長の名前はこの友人に教えてもらいました。

すると自称シリア派遣中某国軍人から返信。

「どうしてAを知ってるの?あなたはAとどういう関係?」

そんなに詮索しなくても、Aさんはちょっと検索すれば出てくるくらいのおエライさんです。
そしてもちろんそんなおエライさんと私はなんの関係もございません。

「どうしたの?私はあなたの息子さんを助けたいんだよ。○○軍○○隊のA隊長に私から連絡するね。というか疑問だったんだけど、あなたが今シリアにいるってのは軍事機密のはずだよね?そんなことを他国人の私に言ってもいいの?私がIS関係者だったらどうするつもり?あなたの息子さんの住んでる場所や写真まで見せて、息子さんの身に危険が及ぶかもって考えないの?」

「もちろん軍事機密だがこのSNSの名前は偽名だから心配はいらない。でも僕はあなたを本当の友人だと思って秘密を話した。あなたに僕のことをもっと知って欲しくて僕のことを話した」

「自分のことをもっと知って欲しい本当の友人に偽名使ってるのかhahaha」

「マリ、教えて欲しい。あなたは僕の息子に援助してくれる?」

「私も教えて欲しい。写真のあなたは軍のスーツを着ているけど、○○の階級章を付けてるよね。○○軍○○隊に所属している○○階級だったらお給料も高いよね。更にシリア派遣の手当てもあるはずなのに、なんであなたの息子さんはお金に困ってるの?なにかのトラブルを抱えているの?だったらまずそれを解決しよう。一時的な送金は根本的な解決にならないでしょ?○○軍○○隊のA隊長に相談するから安心して!」

この返信を最後に、自称シリア派遣中某国軍人さんはメールをくれなくなりました。
そして、もう一人の「ガザに派遣中である」と自称している男性からも、ぷっつりと連絡が途絶えました。

これ……詐欺的なヤツだと思っていいですよね?

上記の私が書いてる内容だけだと「だーれがこんなもんにだまされるんだよ」と思われるかもしれませんが、改めて読み返してみるとそこそこ巧妙な手口(?)かもしれません。
省略しちゃいましたが、メールのやり取りの最初の頃にはやたらと私の容姿(写真)を褒める言葉があったり、僕はこんなな女性を求めていてあなたの文章から感じる優しさはそれにピッタリだ云々な文言があったり、あなたとこういう関係になりたいと具体的な表現があったり、「結婚詐欺ってこんな感じだろうか」と思う内容ではあります。

幸い(?)、あちらの文化ではこういう暑苦しい(と日本人的に思ってしまうような)ワードを並べ立てるのは挨拶みたいなモンだという……これが正しいのかどうかは分かりませんが、まあそんな認識を私は持っていたので、すべて「thanks」のひとことしか返信してませんでした……ってこれじゃ全然英会話の勉強にも翻訳アプリの練習にもなってねーじゃん。
なんか気の効いた文章返せよ。
いや、こういう結果だった以上返さなくても良かったんだけど。

もちろん、自称シリア派遣中某国軍人さんの言うことが本当に本当なら息子さんが心配です。
が、○○軍○○隊所属の友人に、メールに書かれてたもっと詳しい情報を伝えて「どう思う?」と聞いたところ、
「私は確信を持って詐欺だと叫ぶ」
と、なぜそう思うかの根拠を示してくれたので、まあ詐欺なんだと思います。

ちなみに、この友人にも「女性軍人」バージョンで同様のメールが届いたことがあるとのこと。
流行ってんのかなぁ、これ。

あ、この一件はもちろん○○軍○○隊には相談せず、警視庁に通報しときました。
「なんの被害もありませんが、こんなことがあったので念のためご連絡致します」と。
自称シリア派遣中某国軍人の中の人が都民なのか日本人なのか外国人なのかも分からないので通報先が警視庁で正解かは分からないんですが。
まあ一応私は都民なので。

もしみなさんの元にこんなメールが届いたら、念の念の念のためご注意ください。
いや、本当に某国軍人さんかもしれないですけどね。
んでも金が絡むのはなぁ……被害出ちゃったら大変だもんなぁ。

そして、本物の某国軍人さんに大変失礼なこういう手口は心の底から辞めて頂きたいです。
実在する紛争地域をダシにするなんてもってのほか。
許せません。

そして蛇足ではありますが、SNS上には自称某国軍人だけでなく、明らかに「ウソをつけ」な自称自衛官や自称元自衛官もわらわらいます。
「おめえのその歳でその階級はありえないだろ」とか「その期間は教育中だからその行動はできねーよ」とか「そんな名前の部隊は自衛隊には存在してねーから」とかつっこみ所は山ほどあるんですが、なかなか知られにくい組織ゆえ信じてしまう方もいるかもしれません。
すべてを疑えというのはちょいとアレなので、「ウソっぱちな人もいる」ことをぜひ頭の隅にでも置いといてください。

しかしウソっぱちな自称軍人も自称自衛官も、やたらと高い階級とか一目置かれがちな部隊所属とか人気の装備品の名手だとかを自称したがるのはなんなんだろう。

ウソつきさんは見栄っ張りなのかなぁ。
それで見栄が張れてるのかどうかは不明ですが。


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岡田真理・文
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―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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