■【質問】 入隊後の不安……体力とイジメ

■【質問】 入隊後の不安……体力とイジメ

【質問】
おひとりさま自衛隊、楽しく読ませていただきました。

お忙しいところ申し訳ありませんが、質問したいことがあります。
私はいま大学2年生で、将来の進路として自衛官も考えています。(民間に就職し、予備自衛官として働くこと、また、予備自にもならず民間に就職、という選択肢も考えています)
しかし、私は運動部にも所属したことがありませんし、体力面でも不安がないわけではありません。
ちなみに、私が自衛官に興味を持ったきっかけは、駐屯地行事等で自衛官の方の姿を見てかっこいいと感じ、わたしもそのようになりたいと思ったことです。

そこで質問です。

質問1
仮に私が入隊できたとして、体力的に周りに劣ることがあると思いますが、そのような時に出来ないことを出来るように段階的に指導してくれるのでしょうか?

質問2
基本的に隊舎生活になりますが、実際にイジメなどはあるのでしょうか?合う、合わないはあると思いますが…。


【回答】
入隊を真剣に考え始めると、やはりみなさん体力面が不安になりますよね。
でも大丈夫です!

【質問】 予備自補合格! 関連などなど
【質問】どんな運動をしていますか?
【質問】自衛隊の体力検定

あたりでも書きましたが(他にも体力のこと書いた記憶があるけど見つからない……)、訓練ではできないことをやれとは絶対に言われません。
できないことをできるように、そしてできるようになるまで、ちゃんと段階的に指導してくれます。
その辺の教育はほんと自衛隊すごいです。
安心して身を任せてください。

例えば銃の操作。
ライフル競技をやってた、とかのごく一部の人以外の日本人は、銃なんか触ったことありません。
でも、入隊すると、一から丁寧に、できるようになるまで指導してくれます。
そして全員が銃の操作(射撃だけでなく整備方法なんかも)をできるようになります。
私も銃なんてなんのこっちゃな人間でしたが、予備自衛官として必要な操作はちゃんとできるようになりました。

体力も同じですよ。
部活の経験など、入隊時の体力は人それぞれですが、ちゃんと各々の勤務に必要なレベルまで指導してくれます。
私も運動部はひとっつもやったことありませんでしたが、自衛隊のおかげで、今は「運動が好きだ」と言えるくらいの人間になりました。

必要なのは、やる気。
これのみ。

やる気さえあれば、ちゃんと指導してくれて、がんばった分できるようになりますよ!

たーだ、やっぱり運動したことない人間だとキツイことはキツイです。
入隊前にちょっとでもやっとくと、入隊後のキツさは変わってくると思います。

でも以前、ある募集関係の部署の自衛官さんにお話を聞いたら
「体力は『あるに越したことはない』という程度です。入隊前に腕立て伏せやジョギングをやっておくのも悪くはないですが、それよりも規則正しい生活を身に着けておいた方が入隊後がラクですよ。したことのない運動を急にやってケガをするくらいなら、元気な体のまま自衛隊に来てください!」
とおっしゃっていました。

安心して自衛隊に飛び込んでください!

そしてもうひとつのご質問、イジメ。

言いたくはないことですが、正直に言えば、残念ながら自衛隊の中にもイジメはあります。
組織がさまざまな人の集合体である以上、イジメの可能性がまったくない組織というものは、おそらくこの世にひとつもないと思います。
悲しいことですが。

もしイジメなどのトラブルに巻き込まれてしまったら、必ず誰かに助けを求めてください。
自衛隊でできた仲間、上司、そして家族や友達、助けてくれる人は必ずいます。
自衛隊にはカウンセリングのシステムもあります。
駐屯地や基地に行くと、トイレでカウンセリング専用の電話番号が書かれた張り紙を目にすると思いますが、こちらの番号に掛けるのもひとつの手です。
もし周囲や身近な人に言うのが辛かったら、私に言ってきてください。
私には即座にトラブルを解決する能力はありませんが、一緒に悩み考えることはできます。
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イジメなどのトラブルに遭い、それを人に伝えるのはとても勇気のいることだと思います。
でも、絶対にひとりで悩まずに、誰かに助けを求めてください。
勇気を出して、誰かに「つらい」「しんどい」と伝えてください。

悩みを抱えていると思考も正常ではなくなります。
正常ではない状態であれこれ考えると、解決するものもできなくなってしまいます。
体にも影響が出ますし、最悪生死に関わることもあります。
絶対に、誰かに助けを求めてください。

白状すると、私も以前自衛隊に関わる場で、人間関係のトラブル(イジメという類のものかどうかは分かりませんが)に巻き込まれたことがありました。
自分の身に何が起こっているかも分からず、ただただ混乱してしまい、ひとりで泣き暮らしていたんですが、勇気を出して人にグチを言うと、すぐに助けてくれました。

「大変だったんだね」
「大丈夫だよ」
「あなたは悪くないよ」
言葉をもらっただけで、とても救われました。

人間関係のトラブルは簡単に解決するものではありません。
でも、たくさんの人が力になってくれて、私の身を案じてくれて、一時は自分で自分の精神状態が不安になりましたが、立ち直ることができました。
私の知らないところでもたくさんの人が気に掛けてくれて、ひと声かけてくれたり、「飲みに行きましょう」とさりげなく話を聞いてくれたり、核心の話をしなくても気分転換に連れ出してくれたり、本当に救われました。

あのときのみなさまには本当に感謝してもしきれません。
本当に、本当にありがとうございました。

今でも当時のことを気に掛けてくださる方がたくさんいらっしゃって、しかし思い出すだけでも辛い部分もあり、正直言うと当時のことを話すのもしんどかったりするんですが……。
でも、その辺の私の心情も考えてくださって、気持ちよく発散できるような場を作ってくれたり、またこういうことが二度と起こらないようにと、再発防止のために「詳しく聞かせてもらえませんか?」と言ってくださる方もいたり、本当にありがたいです。

私はもう大丈夫ですが、よそでまたあんなことが起こらないとも限りませんから。
私も二度とあんな状況は作られて欲しくないので、私にできることであれば、なんでもご協力したいと思います。

自衛隊にもイジメはあります。
でも、そこから救ってくれる人も、自衛隊にはたくさんいます。
我がことのように親身になってくれる素晴らしい人がたくさんいます。
どんな状況でも、必ず、そういう人がたくさんいます。

なにかあったら、絶対に、助けを求めてください。
絶対にひとりで抱え込まないでください。
言わなきゃ「自分がどんな気持ちでいるか」は誰にも分かりませんから。

体力面でも精神面でも、辛いことはたくさんあると思います。
自分ひとりではどうにもならないことだらけです。
でも、ちゃんと人の熱意や好意を受け止める気持ちがあれば、日々の生活は素晴らしいものになると思います。

自衛隊入隊、民間就職、予備自衛官……進路はさまざまですが、どの場でも、正しく人に甘えましょう!
この世にはどうしようもないカスもたくさんいますが、それ以上に素晴らしい人たちがたくさんです!
ちゃんと人に甘えて、ちゃんと成長して、ちゃんと助けられましょう!
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プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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