■【「戦争に行く」は罰ゲーム?】コメントへの返信

先日の
「戦争に行く」は罰ゲーム?
にご投稿頂いたコメントへの返信です。

徴兵制に関することは、

小林よしのり氏にケンカを売ってみる。
徴兵されないか不安なみなさんへ。
【質問】大戦中の日本や現代の他国のように、今の日本が徴兵をすることはないの?
【質問】いわゆる「経済的徴兵制」。~経済的理由で自衛官になること
「現代日本で徴兵制はあり得ない」がピンとこない人への解説

でも書きましたので、ご参考にしてください。

また、頂いたコメントから「こういうところが伝えきれてないのかな?」と感じたこともありますので、そちらについてもいつか改めて書きたいと思っています。
徴兵制以外についてのご意見、ご質問についても、また改めて。

いつも貴重なご意見をありがとうございます。


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■「戦争に行く」は罰ゲーム?

ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんが先日、こんなツイートをされました。







私は、この村本さんのご意見を否定する気はありません。
それぞれにそれぞれのお考えがあります。
ちなみに村本さんの弟さんは自衛官だそうで、戦争に対してはより思うところがおありだと思います。

また、余談ですが私個人的に村本さんは好きです。
ウーマンラッシュアワーさんも好きです。

ですが、このツイートを見て「ちょっと誤解されてるんじゃないかなー」と感じました。
そして、この誤解は村本さんだけではなく、結構多くの方に見受けられます。
今回は、その「誤解」について。

日本には、自衛隊という組織があります。
そして、「戦争に行く」のは自衛官です。
プラス、普段は企業などに勤務している「即応予備自衛官」、「予備自衛官」も招集されれば、同様です。

まあ、自衛隊は専守防衛なので、「戦争に行く」というより「戦闘行動を含む国防のための活動を行う」という言い方のほうがしっくりくるんですが。

ので、自衛官、即応予備自衛官、予備自衛官のどれにも該当しない人が、いわゆる「戦争に行く」をすることは決してありません。

戦闘はプロがやることです。
所定の訓練を受けた人が、戦闘に関わる所定のお仕事を担当します。
戦車の訓練を受けた人が戦車のお仕事をします。
戦闘機の訓練を受けた人が戦闘機のお仕事をします。
訓練を受けていない人に、それはできません。

自衛官であっても、戦闘機の訓練を受けていない人は戦闘機のお仕事はできません。
自衛官の中でも、「戦闘機のプロ」のみが、その担当をします。

自衛隊は、日本の代表として戦闘をします。
サッカー未経験者がサッカー日本代表に選ばれてワールドカップに出場することはあり得ませんよね。
サッカーのプロのうち、ワールドカップで試合をするに相応しいと選ばれた人だけが出場し、勝利を目指します。

サッカーの素人がワールドカップに出たら、負けてしまいます。
戦闘も同じです。
自衛官ではない人が戦闘に参加したら任務が遂行できません。
ワールドカップで負けても国民の命は無事ですが、戦闘はそうではありません。
任務の失敗が国民の生命や財産に直結するからこそ、それを担当する人は絶対にプロでなければならないんです。

……というおはなしは、「戦争法案反対!」騒動のときからちょくちょくしているんですが、これに対し「自衛官は特別だって言いたいのか」「偉そうに」というご意見を頂くことがありました。

「自衛官は特別だって言いたいのか」は、その通りです。
自衛隊のお仕事をすることができる「特別な人たち」が自衛官です。

でも、これは「自衛隊のお仕事に関して」です。
芸人さんは「漫才やコントなど、人を楽しませるお仕事」に関して「特別な人たち」です。
寿司職人さんは「お寿司などの料理を作るお仕事」に関して「特別な人たち」です。
それと同じように、「自衛隊のお仕事」に関して、「自衛官は特別な人たち」です。

また、「偉そうに」というご意見に関しては、「そう聞こえてしまってたらすみません」と平謝りするしかないのですが、同時に弁解したい気持ちもあります。

「戦争法案反対!」騒動のとき、「徴兵制になるぞー!」というご意見がありました。
それに対して「徴兵制になんかならないよ。自衛隊のお仕事はプロしかできないんだよ」というご意見が出ると、「あんなもん誰でもできる!」的なご意見が多々ありました。

当時はそういうのをよく見聞きしたので、多くの自衛官を友人・知人に持つ私が「自衛隊のお仕事はプロにしかできないんだよ」というおはなしをすると、どうしても「誰にでもできるワケねーだろ!自衛官たちがどれだけの努力をしてるか知ってんのか!!」的な思いが文章のウラに見え隠れして「偉そう」に見えたかもしれないなーと反省しています。

でも、ちょっとご理解頂きたいんです。
世の中には、「芸人は楽な仕事でいいなー。ちょっとしゃべって楽しそうにしてるだけでお金が稼げていいなー」という人がいます。
私はこういう人に対して「いやいや、芸人さんはすごく大変なお仕事でしょ!誰にでもできるお仕事じゃないんだから、それでお金を稼いで当然でしょ!!」と腹が立ちます。
私でも腹が立つくらいなので、当の芸人さんはもっと怒りを覚えたり、少なくともいい気はしないと思います。

腹が立てば、「芸人という仕事がどれだけ大変か」を言いたくなります。
「誰にでもできるもんじゃない」ということを言いたくなります。
すると、それを「偉そうに」と受け取る人も出てくるかもしれません。

余談ですが、以前、ある芸人さんが「芸人は楽して儲けてると言われて腹が立つ」と言った時、明石家さんまさんが「それでええねん。俺らはそう思われといてええねん」と、とても穏やかな笑顔で言われていたのを見たことがあり、すごいなーと思いました。
私も、少しでも明石家さんまさんの境地に向かえるよう精進したいです。

でも、私はまだ明石家さんまさんの境地に行けてないので、寿司職人さんに対して「こんなもん、ちょっと修業すりゃ誰にでもできる」と言う人には「その修業が大変なんだよ!!」と腹が立ちます。
プロとしての誇りを持ってお寿司を握っていらっしゃる方なら尚更です。

みなさんも、ご自身のお仕事やバイトなどを「楽だ」とか「誰にでもできる」と言われたらどんな気持ちになるかちょっと考えてみてください。
求人情報に「誰にでもできるカンタンなお仕事です♪」と書かれていることもありますが、そんな「誰にでもできるカンタンなお仕事」にも、多かれ少なかれの努力や忍耐は必要です。
人様のお仕事を「楽だ」とか「誰にでもできる」というのは、とても失礼なことですよね。

話は戻って、村本さんのツイート。
ツイートの中に「そーいうやつから順番に戦闘機に乗せる法案を提案したい」という文章がありますが、これは戦闘機パイロットさんにとても失礼だと思います。
少なくとも、明石家さんまさんのような境地に行けてない私は「戦闘機パイロットさんたちがどれだけの努力をしてるか知ってんのか!!」と腹が立ちます。

というか、戦闘機パイロットになるのってとっても難しいですからね。
「そーいうやつ」がもし「戦闘機に乗りたい」と言ったとしても無理です。
「そーいうやつ」が航空学生などを受験して合格して訓練して適性などなど試験をパスすれば別ですが。

そして、「絶対に戦争が起きても行きません」という文章。
これは「腹が立つ」というほどではありませんが、「いや、行く行かないじゃなくて、村本さんには無理ですよ」と思います。
村本さんが自衛官になるというのなら別ですが。
でも、「戦争に行きたくない」のならその意思はないでしょうし。
というか、村本さんはもう自衛隊を受験できる年齢を超えていらっしゃいますが……。
(国家資格などの技能をお持ちでしたら、技能公募予備自衛官になる道はありますが……などの細かい話は割愛)

「行く、行かない」以前に無理なことなのに、「行きません」と発言されるのは、心のどこかで「自衛官の仕事は誰でもやれる」って思っていらっしゃるのでは……ご本人にそのつもりはなくても、心のどこかでそういう認識がおありなのではと感じます。
これもやっぱり、自衛官に対して失礼な発言だよな~、と。

これが「戦争が起きても行きません」じゃなくて、「自衛官や予備自衛官にはなりません」だったら、「そうですか」で終わることなんですけどね。
「友達に漫才コンビを組もうって誘われたけど、芸人にはなりません」と同じで、「そうですか」で終わる話で。
でも、「なんばグランド花月の出演者が軒並み急な用件で出演できなくなったからって、僕は舞台には立ちません」ってその辺のド素人が言ってたら、「お前に舞台が務まるか!芸人さんがどれだけ努力してなんばグランド花月の舞台に立ってるか知ってんのか!!」って私でも腹が立ちます。明石家さんまさんのような境地に行けてないので。

でも、村本さんの他のツイート、そしてテレビなどでの発言を聞いていると、村本さんには決して、自衛官に対して失礼な発言をする意図はないように思います。

村本さんだけじゃなく、同様なツイートやコメント、発言をされる方はたくさんいらっしゃいますが、みなさん決して「自衛官に対して失礼な言動をしたい」と思っているわけではないんだと思います。
中には、自衛官が嫌いで嫌いでしょうがないという方もいらっしゃるかもしれませんが、自衛隊の災害派遣などの活動に対する世間のご意見から見るに、多くの方は「自衛官に対して失礼な言動をしたい」と思っているわけではないんだと思います。

でも、
「俺は戦争に行かない」
「だったらお前が戦争に行けよ」
「まず、総理から前線へ」
といった類の、自衛官に対して失礼な言葉はよく見聞きします。

これらの言葉を見聞きする度に、私は「戦争に行くこと(戦闘行動を含む国防のための活動)って罰ゲームみたいに思ってる人が多いのかな~」と感じています。
おそらく、その理由は「先の大戦」なんだと思います。

明治時代から昭和20年まで、日本には徴兵制度がありました。
(名前は「徴兵令」だったり「兵役法」だったりと時代によりますが)

これにより、軍人ではない成人男性は、基本的に全員が「予備役」となりました。
「予備役」は、今の自衛隊でいうところの「予備自衛官(即応予備自衛官も)」に該当します。
どちらも、「軍/自衛隊の訓練を受け、招集(昔は「召集」)を受けて軍/自衛隊の活動に従事する民間人」です。

「予備役」と「予備自衛官」とで制度や内容に違いは多々ありますが、一番の大きな違いは「志願によるものかどうか」です。
予備自衛官は志願した人がなるものですが、予備役は義務でした。
当時も軍人(いわゆる「職業軍人」)は志願によるものでしたが、予備役の方はそうではなく、「腹を決めて戦争に行った人」もいれば、「行きたくないのに行かされた人」、そして「無理やり行かされた戦争」で亡くなられた方もいらっしゃいました。

こういう背景から、「戦争に行くこと」を罰ゲームのような感覚で今もとらえている人が多いように思いますし、それは仕方のないことだとも思います。

でも、今は昔とまったく違います。
自衛官も、即応予備自衛官も、予備自衛官も、志願制です。

しかし、「戦争法案反対!」騒動が終わった今も、「今後また徴兵制が施行されるかもしれない。戦争が起きて自衛官が足りなくなれば、国民が無理やり予備自衛官にさせられて戦争に行かされるかもしれない」というご意見があります。
徴兵制に関してはこれまで何度も何度も書いてきたので「現代日本で徴兵制なんかねえよ!」のひと言でおしまいにしようかと思いましたが、さらっと。

上の方でサッカーの例えを出しましたが、もしサッカー日本代表の選手がケガ続出で、代わりの選手を日本代表に入れてもやっぱりケガ続出で、代わり、そのまた代わり……って最終的にサッカー未経験者のその辺のお兄ちゃんをサッカー日本代表選手にしたら、ワールドカップで勝てるでしょうか。
そもそも予選を突破できるでしょうか。

「すわ、戦争だ。自衛官を大募集したけどもう限界だ。自衛官が足りなさすぎる」となって急に徴兵制を施行して「自ら志願しなかった人たち」を無理やり徴兵して予備自衛官にして訓練したところで、「任務を遂行できない自衛隊」しか作れません。
国民の生命も財産も守れないような自衛隊しか作れません。
それ以前に、「すわ、戦争だ。自衛官を大募集したけどもう限界だ。自衛官が足りなさすぎる」となったら「徴兵した予備自衛官を訓練する自衛官」がいません。
「任務を遂行できない自衛隊」すら作れません。

というか、現代兵器の戦闘で、「すわ、戦争だ。自衛官を大募集したけどもう限界だ。自衛官が足りなさすぎる」となって急に徴兵制法案を作ろうとしたって、「法案賛成」「いや反対」と言い合ってるうちにドーン!で日本がぼっこぼこになってそれでおしまいです。
いや、「法案賛成」「いや反対」なんて言うヒマもなさそうな。

現代日本において、徴兵制はありえません。
「これって徴兵制が必要なんじゃね?」という状況になったときは既に日本がぼっこぼこだからです。
徴兵制を作る云々の話になった時点で日本という国が存続できてるかどうか。
……こんなこと、絶対起こって欲しくないですが。

日本がぼっこぼこにならないように、みなさんの大好きな友達や家族や「自分」を守るために、自衛隊さんたちは毎日、任務や訓練をがんばっています。

「戦争に行きたくない」
自衛官(や即応予備自衛官、予備自衛官)ではない人がそう思うのは当然です。
そりゃ行きたくないよな~と私も思います。
というか、自衛官だってできることなら戦争なんかしたくありません。
おうちで家族と一緒に幸せに過ごしていたいです。

当たり前ですが、自衛官だって「死ぬために自衛官をやってる」ワケじゃありません。
命がなければ任務を遂行できないからです。
自衛官は「任務を遂行するために自衛官をやってる」んです。
だから、「家族のため」「自分が死にたくないから」はもちろんのこと、「任務を遂行するため」にどんな状況下でも生きるための努力をします。

組織としても、大金を掛けて育成した自衛官を失うようなことはしません。
任務遂行に必要な人員確保は、任務遂行に不可欠です。

しかし、戦闘にはどうしても命の危険が伴います。
家族のため、任務のために生きなければならなくても、命の危険はあります。
みなさんその覚悟を持ち、あるいは覚悟を持とうと努力しています。

「罰ゲーム」という印象を持たれがちな「戦争に行く」ということ。
しかし、日本には自ら自衛官というお仕事を選んだ人たちがいます。
決して「罰ゲーム」なんかではなく、その道を自ら選んだ自衛官がいます。
みなさん誇りを持って、それぞれのお仕事をしています。

ほんの頭の片隅に……で構いませんので、多くの方がこの認識を持っていてくださると嬉しいです。


■自衛隊の政治利用

稲田防衛大臣の
「○○候補をお願いしたい。防衛省、自衛隊、防衛大臣、自民党としてもお願いしたい」
の発言。

稲田大臣は撤回されましたが、これは私も不適切な発言だと思います。
なにがどう不適切なのかは、たくさんの方のご意見がありますので割愛。
今回も長々しそうですので……。

この発言に関しては、
「自衛隊の政治利用と受け取られる可能性もある」
「自衛隊法に抵触する可能性のある発言だから即刻辞任すべき」
というご意見がありました。

そこで今日は、この話題から「自衛隊の政治利用」「自衛隊法」を考えてみたいと思います。

まず、自衛隊法。
自衛隊法では、第六十一条で「政治的行為の制限」を定めています。

第六十一条
隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。



こちら、文頭にご注目。
「隊員は、~」です。

勘違いしやすいんですが、防衛大臣は自衛隊員ではありません。
大臣以外では、防衛副大臣、防衛大臣政務官、防衛大臣補佐官、防衛大臣政策参与、防衛大臣秘書官も「自衛隊員」ではありません。

ちなみに「自衛隊員」に該当するのは、自衛官はもちろん、書記官や事務官、防衛大学校学生、予備自衛官など。
事務官や防衛大学校学生、予備自衛官は「自衛官ではない自衛隊員」というちょいとややこしい感じです。

さらに予備自衛官は「非常勤の自衛隊員」です。
ので、予備自衛官である私は、招集されてるときは「政治的行為の制限」に該当するものの、招集されてないときにはこの制限はなく、今こうやって政治の話も大っぴらにできます。

で、先ほども言いましたが、防衛大臣は自衛隊員ではありません。

今回の報道では、「自衛隊法第六十一条は隊員を対象にしているが、大臣も自衛隊の責任者として遵守の義務はある」と、自衛隊法の「政治的行為の制限」が防衛大臣にも課されているかのようなご意見がありましたが、これは大間違いです。
「防衛大臣も自衛隊法第六十一条の遵守の義務がある」だったら、政治家が防衛大臣をやること自体NGになっちゃいますし。

今回の件では、「発言内容が自衛隊の政治利用と受け取られる可能性もある」とのご意見もありました。

でも、防衛大臣の発言内容が「自衛隊の政治利用と受け取られる可能性もある」というのであれば、「自衛隊法に抵触する可能性のある発言だから即刻辞任すべき」というのもまた、「自衛隊の政治利用」だと思うんですよ。
「あの発言は良い悪い」って「意見」だけなら別ですが、「だから辞任!」と「政治活動」にすると、それはそれで「自衛隊(の法)」を「政治利用」してると思うんですよ。
ほんとに自衛隊法に触れてるなら話は別ですが。

「自衛隊の政治利用」という言葉を聞いて、私が真っ先に思い浮かべたのは、先の「戦争法案反対騒動」です。

あのとき、集団的自衛権の限定的行使容認、駆け付け警護に反対する方々が「自衛官の命ガー」「自衛官のメンタルガー」と「自衛隊」を持ち出して自らの政治的主張をされていました。

本当に自衛官の命やメンタルを考慮してのことなら、分かるんです。
でも、中にはそれまで自衛官のことを人殺しだの野蛮だのとけちょんけちょんに言ってた人たちまでもが、なぜか一転して「自衛官の命ガー」「自衛官のメンタルガー」と自衛官の身を案ずるような発言をされていました。

「自衛官の命が政治に利用されてるなぁ」
正直、こう思っていました。

当の自衛官も、「今さらふざけんな」「けったくそ悪い」と思っていたかもしれません。
でも、自衛隊法第六十一条の「政治的行為の制限」を考えると、なにも言えません。
あ、自衛官が「今さらふざけんな」「けったくそ悪い」と思ってたかどうかは知りませんよ。
「身を案じてくれてありがとう」と思ってた自衛官もいるかもしれませんよ。ひょっとしたら。知りませんけど。

「自衛官の命ガー、メンタルガー」と自衛官の身を案じる意見に対して、当の自衛官が「駆け付け警護任務が付与されたとき、警護対象者はもちろん、自らの命を守るためにも訓練をしっかりしたい。だからそのための法を整備して欲しい。法案が可決して欲しい」と思っていても、自衛隊法第六十一条の「政治的行為の制限」を考えると、なにも言えません。
いや、そう思っていた自衛官がいるかどうかは知りませんよ。
「仮にいたとしても」という私個人の意見ですよ。
私もいろいろと気を遣ってますからね。

「戦争法案反対騒動」のときには、自衛官に直接インタビューを試みる報道機関がたくさんありました。
でも自衛官には「政治的行為の制限」があり、それが叶えられないため、制限のない予備自衛官の私がコメントを求められることもありました。

純粋に、自衛官がどう考えているのかを知りたいという報道機関もあったと思います。
しかし、「政治的に利用する」ためにコメントを得ようとする報道機関もありました。

私が取材を受けたパターンだと、朝日新聞さんが前者です。
そして某雑誌さんが後者です。

朝日新聞の記者さんはとても真摯に私の話に耳を傾けてくださり、私の考えを理解しようとしてくださいました。
それが紙面にすべて反映されたかどうかはまた別ですが(これは私の主観です。編集権は私にはありませんので)、意見の違いがあるにも関わらず、本当に真摯にご対応くださったあのときの記者さんにはとても感謝しています。

しかし某雑誌さんは、自らの政治的主張に沿ったコメントしか受け付けてくれず、というか私は某雑誌さんの政治的主張に合ったコメントはできず(考えがまったく違うので)、なんやかんやあり、結局私のコメントが誌面に載ることはありませんでした。

まあ、いいんですけどね。
でも、これって「自衛隊の政治利用」以外のなんぼでもないよなぁ~と。

そういえば、この某雑誌さんからは「意見が聞きたいので知り合いの自衛官を紹介して欲しい」とも言われました。
もちろんお断りしましたが。
だって、自衛官は(というより一般的な企業・組織はどこもそうだと思いますが)許可なくそういう取材に応じられませんから。
なので、「自衛隊の広報にお願いしてください。私にはできかねます」とお断りしました。
まあ、仮に私がこのお願いをOKして友人の自衛官に頼んでもお断りされるだけですけど。

私の友人の自衛官はみんなちゃんとした人たちですからね。
もうそれ系のお願いは私にしてこないでくださいね。
「自衛隊の広報にお願いしてください」としか言えませんから。

「自衛隊の政治利用」といえば、先日こんなツイートがありました。




「自衛隊の皆さんへ」って自衛隊の皆さんはおいそれと返答できないんですけどね。
まあ、返答がなくても聞いてくれればそれでいいのかもしれませんが。

これが、純粋に「自衛隊の皆さんに聞いて欲しい」って意思の元に……なら別にいいと思うんです。
でも、文章を読むと〝「自衛隊の皆さんへ」というメッセージ形式の政治的主張〟としか思えないんですよねぇ。
となると、これも「自衛隊の政治利用と受け取られる可能性もある」と言ってもいい可能性もある。

「自衛隊の皆さんへ」とのことなので、非常勤ではありますが「自衛隊の皆さん」の中に含まれる私も一応コメントしておきました。
リプライじゃなくリツイートしただけなんで、ご本人には届いてないと思いますが。




自衛隊法第六十一条の「政治的行為の制限」により、ある意味〝口を閉ざされている〟自衛隊。
だからこそ自衛隊は「政治利用」されやすいのでしょうし、だからこそ「自衛隊の政治利用」はあってはならないと思います。

しかし、どこまでが「自衛隊の政治利用ではない」で、どこからが「自衛隊の政治利用」なのかはとっても難しいです。
こうやって、「予備自衛官」である私が政治的なことを書いてるのも、「自衛隊の政治利用だ!」と言われるのかもしれません。
そして、「予備自衛官の招集中以外の言論に対して自衛隊の政治利用だというのはそれこそ自衛隊の政治利用だ!」という意見も出てくるかもしれません。

「自衛隊の政治利用だ!」ってなかなかのブーメランワードですよね。

自衛隊の駐屯地や基地周辺には、政治的主張を行う集団が現れることがあります。
「それ自衛隊に言ってもしょうがないでしょ、どうせやるなら国会周辺で叫んだら?」と思うような主張も中にはあります……というかそれ系ばっかりです。
なのにわざわざ「自衛隊」で主張をする……これも「自衛隊の政治利用」ですよね。

「自衛隊」周辺で政治的主張を行う集団から発せられる言葉には、主張どころかヘイトすぎる罵詈雑言もあります。
長期の海外派遣から帰ってきた自衛官に対して、お子さんが見ている前で「人殺し!!」と罵る人もいます。
数日間睡眠も食事も極限に削られた訓練を終え、歩くだけで精一杯の隊員に「キャー殺されるー!!」と金切り声を浴びせる人もいます。
〝自衛隊は口を閉ざされている〟ことを承知の上で。

「自衛隊は憲法違反だ」等の政治的主張をするために、自衛隊はこんな政治利用をされています。
自衛隊を政治利用して自衛官のメンタルを傷つけておきながら、一方では「自衛官のメンタルガー!戦争法案反対!」とさらに自衛隊を政治利用するんです。

でも、ブーメランが回りまわれば、こんな悲しい「自衛隊の政治利用」がなくなる日が来るのかもしれないなぁ、そうならないかなぁ……と考えると、ブーメランがぶんぶん飛ぶように、現状の稲田大臣に対する「自衛隊の政治利用だ!」な騒動は「いいぞもっとやれ」とちょっぴり思ってたりします。

いや、「いいぞもっとやれ」はかなり不適切な発言ですね。
でも撤回しません。


※自衛隊法第六十一条の「政治的行為の制限」の範疇はどこまでなのか……自衛隊員にも選挙権はありますし、政治的な言動がすべて禁止されてるワケではないのですが、もうこれ以上書く気力がありませんので興味のある方は自衛隊法を読んでみてください。


■新連載スタート!

大変ご無沙汰しております。
現在、お仕事でいろいろと新しい動きがあり、なかなかな多忙を極めております……とブログを更新しない言い訳ばかりですみません。

なんたってバッティングセンターも全然行けてないですからね。
おかげで手のマメはすっかりきれいに治ってしまいました。
チームの練習や試合も仕事と重なって行けない日が多く、悲しみに暮れていますがカープが好調で機嫌は良いです。

などなど、岡田さんのくだらない近況はFacebookでつらつら書いていますので、もし興味のある奇特な方がいらっしゃいましたらフォローしてみてください。
ほんとくだらないことしか書いてませんが。

あと、婚活女性のためのコラム
女子にも分かる自衛隊
も毎月2本更新してますので、こちらもどうぞご覧ください!

白状すると、「自衛隊を分かりやすく伝える」って部分では、結構このコラムで完結しちゃっててブログに書くことがないな~と思ってたり……とまた言い訳が始まってしまいましたが、もし「こういうことが知りたい」などあれば、ご連絡頂けると嬉しいです。

で、本題。

MAMORで新連載がスタートしました!!
……って、5月21日発売の7月号から始まってるんですけどね。
告知が遅々ですみません。

新連載のタイトルは、「岡田の手も借りたい!」。
自衛隊の部隊にお邪魔して、業務を実際にお手伝いして、それをレポートする……という企画です。
「岡田に手伝いに来て欲しい」という部隊も募集中ですので、詳しくはMAMORをご覧ください。

連載第1回目は陸上自衛隊の物流ターミナルで輸送品の仕分けや検品をお手伝いしてみたりと、自衛隊の「ニッチな業務」に挑戦しています。
第2回目も3回目も4回目も、おそらく「自衛隊のこんなとこに取材が入ったのは初めてなんじゃなかろうか」というとこを攻めてます。
「自衛隊、こんなお仕事もしてるんだ」と私自身びっくり続きの連載です。

ぜひご覧ください!


■【質問】自衛隊に女性は必要ですか?

「女性自衛官の数を増やす」というニュースにからみ、以前こんなご質問を頂いていました。
が、肝心なご質問の文章がどこにあるか見当たらなくなり……頂いたご質問はすべて保存しているんですが、はて……どこ行った……。

ご質問をくださった方、大変申し訳ありません。
うろ覚えでお答えいたします。

以前、ある自衛官さんから「戦闘において、女性は邪魔な存在だ」というお話を聞きました。

戦闘では、さまざまなシーンがあります。
例えば、一緒に行動している仲間が撃たれてしまったとき。
このとき、撃たれた仲間を救護するのか、とりあえず仲間のことは置いといて戦闘を続けるのか……はその状況によります。
救護できる場合もありますし、それよりも戦闘を優先しなければもっと多くの被害が出てしまう場合もあります。

で、「とりあえず仲間のことは置いといて戦闘を続ける」をやらなきゃな場合。
撃たれてしまったのが男性の場合、一緒に行動をしている男性たちは「とりあえず仲間のことは置いといて戦闘を続ける」ができるそうです。
が、撃たれてしまったのが女性の場合、一緒に行動をしている男性たちは「とりあえず仲間のことは置いといて戦闘を続ける」ができず、本能的にその女性を救護してしまうそうです。
「とりあえず仲間のことは置いといて戦闘を続ける」がどれだけ大事かを頭では理解していても。

……で、「戦闘において、女性は邪魔な存在だ」というお話でした。

私は女性なので、このお話を聞いたとき、「そんなもんなのかー。男性は男性だったらほっとけるけど、女性は助けてしまうもんなのかー」とピンと来るような来ないような……でしたが、「子供」に置き換えるとなんとなく分かるような気もします。

なにか大きな災害が起きて、取るものも取り敢えず、周りのことをほっといてでも逃げなければならないような場合。
このとき、もし隣にいた人が動けなくなってしまったとしたら……。
動けなくなった人を助けたいけど、助けると自分の命も失ってしまう……というとき、動けなくなった人が同年代の女性で「私はいいから逃げろ!あなたも私も死ぬより、あなただけでも生きろ!」と言われたら、いろいろな葛藤を抱えながらも「自分だけ逃げる」という選択もできるかもしれません。
でも、動けなくなった人が子供だったら……見ず知らずの子でも、ほっとけないような……結果が分かってても助けようとしちゃうような……。
これも本能的なものなのでしょうか。

……と考えると、「戦闘において、女性は邪魔な存在だ」は納得できる気がします。

現在、自衛隊は「母性の保護」、「近接戦闘における戦闘(作戦)効率の維持」、「男女間のプライバシー確保」、「経済的効率性」の観点から、女性自衛官が就ける職に制限を設けています。

例えば、近接戦闘を担当する普通科部隊の「ナンバー中隊」と言われる部隊に女性はいません。
普通科部隊でも重迫撃砲中隊、本部管理中隊に女性はいますが、第1中隊、第2中隊……などのいわゆる「ナンバー中隊」に女性はいません。

普通科部隊にはレンジャーの隊員も多いのですが(レンジャーが必須の部隊もあります)、このレンジャーになるための訓練にも、女性が参加することはできません。
私がレンジャー課程訓練を取材した限りでは、「ひょっとしたらこれをやれる女性もごくごく少数いるのかもしれないけど……でも女性がこれやったらとりあえず生理は止まるだろうなぁ。将来の妊娠・出産にすげー影響しそうだなぁ」と思いました。
いや、私は医学の専門家でもなんでもないので、ただ「見ててそう感じた」というだけなんですが。
でもあれは完全に生理止まるよなぁ……と思います。

普通科部隊だけでなく、機甲科部隊(戦車、偵察)、施設科部隊、化学科部隊でも同様に、女性自衛官を制限している配置があります。

また、潜水艦にも女性の乗員はいません。
潜水艦は艦内のスペースに限りがあり、女性用のお風呂やトイレ、居住区を作るのが難しいからです。

一方、戦闘機パイロットは、これまで女性はいませんでしたが、この度女性にも門戸が開かれるようになりました。

陸上自衛隊で、看護職以外の一般職域に初めて女性が採用されたのは1967年。
その後、海上自衛隊、航空自衛隊でも採用が始まり、防衛医科大学校、防衛大学校にも女性が入学できるようになり、航空学生にもなれるようになり……と徐々に「女性もOK」が増えてきました。

ちなみに、予備自衛官に女性が採用され始めたのは1993年です。
結構最近ですね。
おかげで私も予備自衛官になることができました。

現在、自衛官のうち女性の割合は6%弱ですが、防衛省は2030年までに9%にするという目標を掲げているそうです。

……と前置きが長くなりましたが、ご質問の「自衛隊に女性は必要ですか?」。

「自衛隊の仕事で、これは女性じゃなきゃ無理だ」ってのはなにかあるかな~と考えてみたんですが、警備には必ず必要ですね。
有事の際は、国の中枢機関や防衛施設などの出入りが厳しくなるといわれています。
外国には、デパートやレストランに入る……なんてときにも入念なボディーチェックをされる地域がありますが、有事の際は、日本でもそういう光景を目にするようになるかもしれません(デパートやレストランでやるかどうかは分かりませんが)。

ボディーチェックを確実にしようとすると、女性相手には女性隊員しかできません。
日本にも外国人の方々の数が増えてきていますが、文化によっては「女性を男性が触る」なんて日本どころじゃないくらいタブーだったりします。
なんかあったら大問題に発展します。
「ボディーチェックを受ける人に、ご自身で体のあちこちを触ってもらって、それを見てチェックする」という方法もあり、これだと男性隊員でも可能ですが……これも文化によっては大NGだよなぁ。
日本人でも拒否反応を示す女性は結構いそうですが。

国の中枢機関や外国大使館などなど、いろんな場所に多くの女性が勤務している現状、やはり警備に女性隊員は必須かなーと思います。

さて、自衛隊の活動といえば、もひとつ災害派遣。
よく、被災地で自衛隊がお風呂を作ったりしますが、これも女湯の管理は女性隊員しかできませんよね。
アクシデントがまったくなければ、男性隊員がお風呂を準備して、女性被災者に入ってもらう……ことも可能でしょうが、女性が入浴中の女湯に隊員が入らなければならないようなこともあるでしょうし、そうなると男性隊員にはお手上げです。

被災地では、お風呂以外の生活支援でも女性隊員はある程度の数が必要だと思います。
以前、東北地方で勤務をされていたある女性の高級幹部自衛官の方が「被災者の半数は女性。だったら被災者を支援する自衛官も半数が女性であったほうが良い」と言われていたのですが、なるほどそう考えるとそうだよな~と思いました。
まあ、「被災者を支援する自衛官の半数が女性」はなかなか現実的ではないでしょうけど……。

あと、女湯以外でも、女子トイレや女子更衣室など、女性隊員にしか入れない場所は意外とありますね。
有事でも災害時でも、緊急な場合には男性隊員が入らざるを得ないこともあると思いますが、緊急ではない状況で、「ここに爆弾仕掛けられてないかな~」とさくっとチェックに行くようなときは女性隊員しか入れません。

そう考えると、女性隊員は「抑止力」のためにも必要なのかな。
ある部隊がどこかのエリアの「ここに爆弾仕掛けられてないかな~」チェックを担当していたとして、その部隊に女性隊員(臨時勤務も含めて)が一人も配置されていないことをヨコシマな組織が知ったら、「じゃあプールの女子更衣室に爆弾仕掛けたら発見されないんじゃね?」とか思わせちゃいそうだし。

……と、「自衛隊の仕事で、これは女性じゃなきゃ無理だ」を考えてみたんですが……このくらいかな?
音楽隊とか広報とか接遇とか、「女性じゃなきゃ無理だ」というより「女性もいた方が良くね?」なお仕事はいろいろありそうですね。
「女性じゃなきゃ無理だ」なお仕事……他にもなにかあるでしょうか。

となると、後は、
・男性じゃなきゃ無理だ
・男性でも女性でもOKだ
なお仕事となります。

このうち、「男性でも女性でもOKだ」なお仕事の場合。
自衛隊は、戦闘を伴う「国防」を担う組織であるため、「男性でも女性でもOKだ」なお仕事は、「男性を採用するべきだ」とお考えの方も多いと思います。
「男性でも女性でもOKなら、女性よりも男性の方が良い」と。
「男女雇用機会均等法とか男女平等とかいろいろあるけど、それは他の組織の場合。自衛隊の仕事は、例外を除いてすべて男性がやるべき」というご意見は、私もよく聞きます。
そして、「その通りだなあ」と思います。

じゃあ、なぜ防衛省は女性自衛官を増やそうとしているのか。
なぜ、自衛隊により多くの女性が必要なのか。

それは、単純に「若者が減ってるから」じゃないでしょうか。

20歳前後の若者がすげーたくさんいるなら、「自衛官は例外を除きすべて男性」でもやっていけると思うんです。
22万の自衛官を男性だけでも確保できると思うんです。
でも現在、それは無理なお話です。

今はどの企業でも「優秀な若者の取り合い」です。
若者の数が減ってますからね。
減ってるのに、以前と同じ人数を維持しようと思えば、さらに「できるだけ優秀な人材を」となれば、そりゃ取り合いになります。

そしてそれは自衛隊も例外ではありません。
「優秀な若者に入隊してもらおう」と募集担当の自衛官さんはみなさんご苦労をされています。
企業も自衛隊も、どこも大変です。

「自衛隊が募集に苦労している」ことで「安保法制の影響ガー戦争ガー」なご意見もありましたが……自衛隊だけじゃないですからね。苦労してるのは。
そういえば、去年の今頃は「防大卒業者の任官拒否が増えた!安保法制の影響ガー戦争ガー」とメディアでわーわー騒いでましたが、今年はとんと聞きませんね。
別に安保法制は消えてなくなったワケじゃないのに。
というか、去年「防大卒業者の任官拒否が増えた」のはある前向きな事情があって、安保法制はまったく関係なくて……という話を関係者からお聞きしたんですが、話が逸れまくるのでこれはまた後日。
(もしこの関係者さんからOKがもらえたら書くかもしれませんが、場合によっては私の心のウチに秘めておきます)

話を戻します。

若者が減っている現状、優秀な若者に入隊して欲しい……となると、「自衛隊に入りたい男性」だけでは頭打ちなんです。
「自衛隊に入りたい女性」をもっと採用しなきゃなんです。

女性が6%弱の自衛隊は、女性の募集人数がとっても少なくて、毎年とっても優秀な女の子が自衛隊を受験するも不採用となっています。
「ええ?!こんな優秀な子が不採用なの?!」は、もう慣れ過ぎて最近は驚かなくなってきました。

単純に、「もったいない」と思います。
私よりも、募集担当者さんたちのほうが「もったいない」を痛切に感じていらっしゃるのではないでしょうか。

となると、「男性でも女性でもOKだ」なお仕事を担当する女性の数は、当然増やした方が良いですよね。
女性をもっとたくさん採用した方がいいですよね。
もちろん、「男性でも女性でもOKだ」なお仕事が女性ばっかりとなると、それはそれで成り立たなくなるでしょうけど。

……などなどの事情を考慮して、「現在6%弱の女性の割合を、2030年までに9%に」という目標なんじゃないかなーと思います。
この「9%」という数字、キリのいい「10%」ではなく「9%」という数字に、目標を設定したご担当者さんの思慮とご苦労が伺えるような気がします。

私は女性で、予備自衛官をやっています。
ライターとして、全国各地の自衛隊の部隊を取材しています。

いろんな「自衛隊」を知れば知るほど、「やっぱ自衛隊は基本男性がやるもんだな」と思います。
これが、正直なところです。

「自衛官になりたい!」というたくさんの女の子たちの夢は叶って欲しいのですが、「日本の平和と安全」「国民を守る」ことを考えれば、「やっぱ自衛隊は基本男性がやるもんだな」と思います。

でも、現状はそうはいきません。
いろんな背景があり、自衛隊に女性も必要なのが現実です。

もっとたくさんの男の子たちが「自衛官」を将来の道として考えてくれるようになれば、少しは変わってくるのかな。

できれば、「優秀な男の子がたくさん予備自衛官に志願してるから、岡田はもう任期更新しないよ」と自衛隊さんに言われるくらいになればいいな~と……まあそれはそれでとっても悲しいんですが、でも日本のことを考えたらそっちの方がいいですしね。

ということで……そこの若者!
将来「自衛官」ってどうよ??
「予備自衛官」って手もあるよ!!


プロフィール

okadamari

Author:okadamari

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岡田真理・著
(文藝春秋社)


よくわかる自衛隊 (楽しい調べ学習シリーズ)



志方俊之・監修
岡田真理・文
(PHP研究所)



―岡田真理―
フリーライター。昭和52年生まれ、福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。現在も任用継続中。全国の陸海空自衛隊各部隊を取材し、「女子高生にも分かる国防」をモットーに執筆活動を行う。

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